Summer Splash！ *6 ページ12
「・・・・そろそろ行った方がいいよね？」
胸の中でまどろんでると思ったAが、言った。
「・・・・まだ大丈夫じゃね？」
行きたくねーなぁ。
悪あがきで、Aをギュッと抱きしめる。
「・・・・・ね？」
「ん？」
「ビーチを散歩してみよっか。少しだけ。」
イタズラ思いついた、みたいな顔で笑う。
「え？？」
「もちろん一緒に並んで歩けはしないけど、距離空けて他人みたいに歩けば。」
オレの両頬をつまんで軽く引っ張る。
「ハワイの海岸を同じ時間に歩けるなんてこと、もうないよ？(笑)」
潮風に吹かれながら、砂浜に足跡を付けていく。
オレの前方を離れて歩くAの足跡に沿って。
時々、Aが振り返る。
一緒に髪もふわりと振り返る。
日常からの時間と感覚が区切られる。
Aの後ろ姿をぼんやりと追いながら歩いているオレは、その度にふと素に返る。
この足跡がずっとずっと先まで続いていくような錯覚に落ちるくらい、平和な光景。
(・・・・・今だけなのは分かってるけどさ。)
こんな時間がまたあればいいなぁ。
誰かが投げたビーチボールが弧を描いて海へ落ちる。
水しぶきが太陽の光を浴びて、キラキラ輝く。
夏は、これから。
まだ始まったばかりだ。
Summer Splash・完
Summer Splash！ *あとがき→←Summer Splash！ *5
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羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
