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そのくせ、歩み寄ってきたきっかけをスルーしたりとか。
「Aさん、今日仕事の後予定あり？」
2時間前、最終打ち合わせが終わった後のこと。
「今日？何で？」
「飲みに行かない？久しぶりに。仕事も無事終わったし。」
「打ち上げは来週だよね？」
「オレ、今日忘年会なの。Aさんと草津で会った時の、スキーのメンツでなんだけど。Aさんも知ってるヤツばっかだから、どうかなって。」
「え・・・・」
「櫻井も来ると思うよ。」
反射的に穴沢くんの目を見たら、穴沢くんもじっと私を見てた。
思わず目を逸らす。
・・・・・やっぱりバレてる。
私、隠すのホント下手くそだなぁ。
だけど。
「ごめん、今日は習い事があって。」
「習い事？」
「英会話(苦笑) やっぱり仕事で使えないとダメだなーって。」
これは、ウソでも何でもない。本当に今日は仕事の後、英会話のレッスンがある。
「・・・・・残念だけど。本当に。」
「ホント？」
「え？」
「ホントに残念に思ってる？」
「うん。」
穴沢くんが、また私をジッと見つめる。
今度は、私も視線を外したりしない。
穴沢くんは目元に笑みを浮かべて、
「そっか。ざーんねん。今井とかも久々にAさんと話したいって言ってたんだよ。」
「ありがと。また、もし機会があったら・・・・」
「うん。きっとまた。」
じゃ、打ち上げでね。
そう言って、穴沢くんは帰っていった。
何で、近寄ってきた機会をみすみす逃したのか。
ああいうことでもないと、もう翔に会うことないの分かってるのに。
答えは知ってる。
直面したくないから。
私に何の興味もなくなってる翔の視線に。
単に怖いだけ。
ストールを巻き直す。
ドアの外には冬の寒空が立ち込めてて。
冷たい空気が肌を刺す。
「うぅ・・・・寒い。」
駅に向かって、右に折れる。
寒いから、俯いて顔をストールに埋めて歩き出す。
歩き出した足元の先に、タクシーから降りてきた人の足元が視界に入った。
その人の歩みが私の数歩手前で止まった。
その動きにつられて顔を上げる。
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羊羽(プロフ) - うさぎ丸さん» 初めまして☆こちらこそ、読んでいただいた上に嬉しくなる感想いただいちゃって感謝カンゲキ雨嵐です。楽しんでいただけたならこれ幸い、書いた者冥利に尽きます(○´艸｀)他のものも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2015年6月27日 9時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ丸 - 初めまして！櫻井担です♪素敵なお話、ありがとうございましたm(_ _)mこんな素敵な作品を読めて嬉しかったです♪作者名から羊羽さんの他のお話、拝見しに行きます(^o^)v (2015年6月26日 18時) (レス) id: af0ac92990 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ポヨリンさん» こちらこそ、嬉しい感想ありがとうございます〜〜！深謝☆ (2015年3月10日 11時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
ポヨリン(プロフ) - お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございますm(_ _)m (2015年3月8日 23時) (レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
ポヨリン(プロフ) - 羊羽さん» ぜひ！来てください！今、更新真っ最中です。ぼちぼちしか更新していませんが一言いただけるとありがたき幸せ。 (2015年2月28日 11時) (レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年2月10日 14時
