【S.S】月光 #3 ページ8
「────桜、」
「・・・え？」
「桜、綺麗だったね。」
さっき見た景色を思い出しながら話す。
２人で見た景色。
咲き誇る桜は盛りを一歩過ぎたところで、風が一息吹くだけではらはらと舞い踊っていた。
眼前の世界は桜に満たされて薄桃色で埋められていたのに。
何故だか淡く蒼い紗がかかってるように見えた。
「ああ・・・・満開だったもんなー。」
「満開の桜が散ってる姿って、不思議な感覚になるよね。」
「・・・・・どーいう風に？」
「んーと・・・・目の前で今散ってる花びらが、過去から飛んできてるような。未来へ散っていくような───そんな感じがいつもするんだけど。」
「あー・・・・」
「ホントに分かってる？(笑)」
「分かるよーな・・・・？(苦笑)」
分かるかな、あの感覚。
・・・・・翔くんには、まだ分かんない気がするな(苦笑)
目の前の現実も、いつかは遠い過去のことになってしまう儚さ。
でもその過去がある時ふっと、目の前に現れては呼び起こす切なさ。
「あの光景を一緒に見れただけで、何か、さ・・・・」
「何か・・・って、何だよ。」
「もう、十分かも、って・・・・」
全部言う前に、掌で口を塞がれた。
「────そういうこと、言うな。」
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羊羽(プロフ) - ハルヒさん» ちょっとおかしいﾚﾍﾞﾙで書いてたよね、あの頃…（爆）数年経って違う面から「書きたい」って思わせるSさん、恐るべし。『月光』には今の私の切なさをちょっと忍び込ませておきました。 (2019年11月19日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - 久しぶりに読ませてもらって、月光の流れを思い出した。あの頃、すっごい勢いで書いてたよね笑 エネルギーは減少してるけど、切なさは変わんないなーって。 (2019年11月19日 12時) (レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» バッサリ切れないほどまでにしたいですよね〜。だからこんなん書いちゃうんですよね〜(*´-`)困った顔とか戸惑う顔とか切ない顔、させたい〜(*´-`)素敵なお褒めの言葉、ありがとうございます。心の支えにします！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: d8103d2322 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - いやぁ/////(〃艸〃)やはり自担はﾄﾞｷﾄﾞｷ倍増。仮に全く知らず距離が近づいても知った途端にﾊﾞｯｻﾘ切りそうwwだからこそのめり込んで欲しいと思う歪んだ愛情。なんだこれwwぬるいのとは違う、絶対的に綺麗です！ (2019年11月18日 12時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» あちこち忙しくさせてｽﾐﾏｾﾝ（笑）私のうたかたって、ぬるいから（^^;）それを好きって言ってもらえる幸せ。ありがとうございます。てへ。 (2019年11月18日 10時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月17日 9時
