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いくらか経った時、横からハンバーグみたいな握りこぶしが伸びてきた。
A 「何ですか。」
和 「これ、社内イントラに載せる写真のUSB。おまえが適当に選んどいて。」
A 「ああ、はい。分かりました。」
その瞬間、内線が鳴った。
和 「はい。二宮です―――はい、ありがとうございます。後で取りに行きます。」
二宮さんの「はい。二宮です。」の声が好きだなぁ。
つい、そんなことを思ってしまうおバカな私。
電話を切った二宮さんはこちらを向いて。
和 「Aー。パンフのサンプル出来たらしいから、印刷室に取に行ってきて〜。ついでに社内誌の予備も持ってきて〜。」
A 「はい。」
和 「あとさー、ついでに缶コーヒーも買ってきて〜。」
A 「それはついでじゃないでしょ。私はパシリじゃありません(ムッ)」
ギィィィ〜と背もたれにもたれながら、二宮さんが私の目をジッと見て。
和 「お駄賃あげるから(笑)」
引き出し開けて、掴んで、私の掌に小銭をチャランと乗せる。
和 「Aも好きなの買ってこい。」
A 「・・・・・ゴチになります。」
和 「釣りは返せよ。」
A 「ケチくさっ(笑)」
和 「１円を笑うヤツは、１円に泣くんだぞ。バカだな、おまえ(笑)」
よいしょ、と私は立ち上がる。
二宮さんはまた、PCの画面に向き直った。
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ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年7月8日 16時) (
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作者名：羊羽
| 作成日時：2016年7月8日 14時
