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ガラッ、と背後でドアが開く音。
「堂本先生、おつかれさま。」
堂本先生が戻ってきた。
「Aちゃんも、保護者席にコッソリ紛れちゃえば分かんなかったんじゃない？」
黒のジャケットを脱いで、代わりに白衣を纏う先生。
「ダメだよ。生徒と付き合ってるって黒い噂のあった元教師なんだから(苦笑)」
「それが参列してれば、結構な花を添えたと思うんだけどね(笑)」
「そんな花は要らないでしょーよ。」
「どんな花も、花は花よ(笑)」
「いい式だった？」
「いい式だったよ。」
「生徒、泣いてた？」
「女子は結構泣いてたなぁ。」
「堂本先生も泣いたでしょ。」
「・・・・・うん(笑)」
先生は、淹れたお茶を差し出してくれた。
「恋が一つ終わったなぁ、って。」
薄く笑った。
何で。
何で終わりになるなんて思ってんだろう、堂本先生は。
終わりになるわけないじゃん？
二宮くん、ベタ惚れよ？
離すワケがない(笑)
ペタペタと、少し上履きを引きずって歩くような足音が聞こえる。
ドアが開いた。
「―――A。」
二宮くんの声がした。
私の存在なんて眼中にないように、堂本先生の目の前に立つ。
私は二人から少しずつ距離を空けて、ドアの方に行く。
「卒業、おめでとう。」
堂本先生が微笑みながら二宮くんに言ったそれに被せるように、
「お迎えにあがったんですけども。」
「・・・・え？」
「・・・・もういーでしょ？」
二宮くんの声が優しく笑う。
「この部屋から出よう、A。」
二宮くんの声が優しく呟く。
「オレと一緒にいろんなとこ、行こう？」
・・・・ほら。ね？
お邪魔虫は退散いたしますから。
そーっと保健室のドアを閉める。
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羊羽(プロフ) - さちさん» ﾊｼﾞﾒﾏｼﾃ！返信遅くなりましてごめんなさい。ヒミツの部屋は、占ツク設定を18歳以上にしていただけていますなら作品一覧の中に『アイコトバ』のR18の分が見えるかと思います。楽しんでいただけると嬉しいです♪ (6月26日 18時) (
レス) id: 1aa80c7fc1 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 初めまして。すっごくはまって、一気に読ませて頂きました。ぜひ、ヒミツの部分も読ませて頂きたいです。どこから読めますか？よかったら教えてください🙇♀️ (6月15日 3時) (レス) @page10 id: 385c9b007a (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ともさん» ともさん、前も一度どこかの話でｺﾒﾝﾄしてくれてましたよね？違う方だったらｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。この生徒会長、私も好きです。めっちゃ小憎たらしいな！可愛いかよ！って思いながら書いてました（笑）こちらこそ読んでいただきましてｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｼﾀ♪ (2020年2月1日 17時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。初々しい雅紀くんと二宮くん…それに高校生らしくないちょっと大人な翔くんがとても素敵で一気読みしちゃいました。先生と生徒の禁断な恋。とても感動しました。素敵なお話をありがとうございました！ (2020年2月1日 13時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年5月17日 16時
