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床を思いっきり蹴る。
この三人の中で、一番最初に仕留めなきゃいけなそうなゾム様に向かってナイフを1本投げた。
投げナイフ自体は殺傷能力が低いから大丈夫だろう。もし、急所に当たったとしても死には至らない筈だ。
zm「ヒヒッ危ないなぁ!避けるけど!」
そう言いながらナイフを避けるゾム様。まあ、相手の真正面から投げたナイフを避けるなんて簡単なことだよな。推しを舐めすぎてる。
トントンさんの粛清剣が僕に向かって、牙を剝く。短機関銃で弾幕を張るように威嚇射撃をしながら、ナイフで応戦する。
が、所詮は投げナイフ。短期決戦ではまあまあ強いが、長期戦になってくると少しずつだが刃毀れしてくるし、何より殺傷能力が低い。
早いところナイフに変えておきたいのだが、それも読んでいるのかさせてくれる程の暇をくれない。やはり、連携の取れた3人はきついな。
流石に疲れるし、投げナイフともうそろそろおさらばしたい。距離をとるために一旦後ろに下が
kn「逃がさへんで」
ろうとしたが、コネシマ様の斬撃によって阻まれてしまった。
水色の、きらりと光る剣先が僕を狙って振り下ろされる。乱暴にも見えるその剣捌きはかなり洗練されていて、彼がたくさんの人を守るためにどれだけの自分を犠牲にしたのかということを考えると、本当にたくさんの辛さが心を占める。
と、そんな事を考えている暇もないのを忘れていた。
『くっ、危ないですねぇ、コネシマさん。邪魔しないでくれます?』
戦闘中にも関わらず思考に耽っていたせいで、振り下ろされる凶器に反応が遅れる。右の頬に赤い線が1つ入った。
うん、三人はキツイ。本当に、もう少し、もう少しだけでも隙があれば良いのに。距離をとることも許されない。
足を少し後ろに動かせば大抵がゾム様に気付かれて阻止される。瞬時に後ろからナイフの超接近攻撃が始まるから前に押し戻される。
今日は、依頼も戦闘系じゃなかったから、そんな武器持ってきてないんだよね。ナイフ類と短機関銃のみ。もう少しきちんと準備すべきだったなぁ。
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ノレム - え、さ、最高ですね!?こんな事現実にあったら嬉しい....って思いますわ😭頑張ってください!応援してます😊 (2022年3月19日 18時) (レス) id: 041a7bb755 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ハクさん» いえいえ(*´∀`*)ですよね笑こちらこそよろしくお願いします(?) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!!siさんが居る小説は少ないですよね…まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします! (2021年4月11日 18時) (レス) id: dcd2826455 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ヤバいヤバいしんぺい神さんおる好きィィィ!!!() (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あこさん» 一応、身長を元にした平均体重から、極端に減らしました…自分のリアルの友達にガリガリの奴が居たんで、その人を参考にさせてもらいました。あ、これ、こんなになった理由も過去に関係してるんで、多分、いつか明かされると思います!! (2021年2月7日 13時) (レス) id: f1f7e72289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2020年10月18日 17時