story♪103 ページ5
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nanase side
日記をパタンと閉じた時、
私の目からは気づけばポロポロと涙が零れていた。
Aちゃんの日記には、大好きだよってそう締めくくられていて
永瀬さんの日記には、この世界で1番笑顔を守ってあげたい、何十年後になってもいいから、またどこかで逢えますように
そんな言葉で終わっていた。
永瀬さんがこの街にいる。
そのことをAちゃんは知ってるんだろうか。
きっと、永瀬さんは
Aちゃんを迎えに来たんじゃない･･･？
だってそうじゃなかったら。
何年も前の日記をわざわざ大切そうに持ってるわけない。
永瀬さんはAちゃんを迎えに来たの？
Aちゃんが結婚することは知ってるの？
Aちゃんは永瀬さんがここにいること、知ってる？
もしも。
まだ二人の恋が迷子で
ずっと今もすれ違っているままなのだとしたら。
2人は会わなきゃいけないんじゃないかって思う。
今ならまだ、間に合うんじゃないかと。
ゴシゴシと目をこすって、
泣いたのがバレないように鏡で自分の顔をチェックして、下に降りる。
そこには、Aちゃんと･･･
Aちゃんの横で楽しそうに笑う、茶髪の男の人。
横顔だけでもわかる、かっこよさ。
あとふんわり包むような優しそうな雰囲気。
なにより、Aちゃんのことを愛おしそうに見つめるその眼差し。
一瞬で、あれが紫耀さんだと分かった。
ここから見れば、2人はお似合い以外の何物でもない。
･･･なのに。
永瀬さんを思うと、胸がギュッと締め付けられて痛い。
「あ、七瀬ちゃん」
私の存在に気づいてAちゃんがすぐ駆け寄ってきてくれる。
隣にいた紫耀さんも私の前まで来て
改めて磨きのかかった完璧なオーラに圧倒されてしまった。
紫「Aこの子だれー？」
「私のいとこの七瀬ちゃん。
可愛いでしょ？」
紫「ふふ、ちょっとAと雰囲気似てるな。
はじめまして、平野紫耀です」
･･･やっぱり。
紫耀さんは、イメージ通りのふわっとした可愛らしい微笑みを浮かべた。
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みか(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に本当に素敵なお話での心がとっても温かくなりました！！この作品に巡り会えて幸せです！ (2018年5月26日 2時) (
レス) id: fdf3300bcd (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当にステキな話で、すごく感動しました！こんなにステキな話をありがとうございました！ (2018年5月26日 0時) (レス) id: 03cd8e4ec7 (このIDを非表示/違反報告)
さあさ(プロフ) - 完結おめでとうございます！感動して泣いてしまいました！花屋さんのところすごく好きです！次回も楽しみにしてます！ (2018年5月25日 18時) (レス) id: 24ef9cc1f3 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても感動した泣いてしまいました！廉くんと結婚できるという、ハッピーエンドを迎えれてよかったです！次回も楽しみにしています！ (2018年5月25日 6時) (レス) id: e2b0b0d414 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - あぁ〜！完結おめでとうございます！恋の唄を読んで何度も泣きました…。特に最後の花屋でのエピソードが1番好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2018年5月25日 5時) (レス) id: a02aaba9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく
| 作成日時：2018年5月17日 9時
