迷子の幼女(?) ページ12
NO SIDE
冬将軍が到来したある日の事。
一人の幼女が探偵社に来た。
耳や鼻を真っ赤に染めていて迚寒いのが伝わってくる。
「?___どうしたの? 迷子かな?」
幼女の視線までしゃがみながら話しかけたのは武装探偵社の社員、中島敦。
『うぅ………おにいちゃ、だぁれ?』
こてりと首を傾けて幼女は敦に問う。
「ねぇ待って。可愛い」
「敦、大丈夫……?」
幼女の余りの可愛さに殺られ鼻から血を出す敦とそんな敦に少し引きながらもティッシュを渡す少女は泉鏡花。
彼女もまた、武装探偵社の社員である。
「敦くぅ〜ん その子は誰だい?」
気だるそうにソファに横になりながら喋っているのは太宰治。
「あ、僕とAちゃんの子です。」←
え? 本当に? 冗談じゃないの__と疑う程にさらりと云う敦。
スパァァン
と鏡花に頭を叩かれた音の余韻が社内に響き渡る。
此処で幼女がとんでもないことを口にする。
『わたしねAって知ってるよ!』
「君はAちゃんの知りあい? 否、親戚かな?」
良く良く幼女を見ると少しと云うか大分、Aにそっくりな事に3人は気づいた。
親戚?
姉妹?
そんな単語を浮かべていると___
『わたしのなまえだよ』
何て云いながらにこりと微笑む幼女。
「あーー。うん。Aちゃん? 結婚しよう」
頭の回転が止まった敦は幼女に婚姻届を渡した。
『おりがみ? いっしょに立体なごやじょう作ろ? あつしくん』
「oh……angelsmile」
敦、二度目の鼻血。
「これは与謝野女医に診て貰わないとねェ」
太宰は幼女を拾い上げ、肩車をする。
幼女はキャッキャッ云いながら喜んでいる様子だ。
太宰はそのまま医務室へと向かった。
・
「これは異能力の仕業だろうね」
そう云いながら自分の膝で寝ている幼女の頭を撫でるのは与謝野晶子。
与謝野によると何者かの異能力の仕業によりAが幼女化したとの事。
しかし、其れほど大した異能力では無いため一日、二日したら治ると云う。
取り合えず今日はもう夜、遅いので明日皆で考えることに。
_____
その後は
スースーと寝息を立てるAの写真会が始まっていた。
皆の携帯の待受画面がAな事は本人はまだ知るよしもないだろう。
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ミレー - 赤井林檎さん» 嬉しいです(*TーT)b 羅生門の黒獣てっモフモフしてそうですよね三( ゜∀゜) 続き楽しみに待ってます(*^□^*) (2019年12月31日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
赤井林檎(プロフ) - ミレーさん» そうですね´‐` きっと甘い美味しいものを採ってくれますよ! (2019年12月30日 18時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 芥川様となら苺狩りに行っても良いですね(^ω^) (2019年12月30日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
赤井林檎(プロフ) - さにゃんさん» 読んで下さってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月29日 9時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
さにゃん - メッチャ面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年12月28日 22時) (レス) id: f4c79a7791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年11月8日 22時