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『と、虎だ……』

「Aちゃん。此方においで。」

冷静な太宰さんの声。こういうときは頼りになるんだよな……

『はい!』

私が太宰さんの横に行くと
太宰さんは私を胸に抱きよせがら虎(敦くん)の攻撃を避けてくれた


『ひぃぃ。太宰さん!太宰さん!』


無理無理無理


「グオオオオオ」

『ひぃ!』

また虎の攻撃が来た

太宰さんが避けてくれたが
後ろにあった木箱が破壊されてしまった

グサッ

『痛っっ!?』

「どうかしたかいAちゃん?」

太股に痛みが走った
自分の太股をみると、木箱の破片が刺さっていた

『太股を少し怪我してしまって……っ太宰さん!攻撃が来ますよ!』

「よっと。危ない」

「こりゃ凄い力だ。
人の首くらい簡単に圧し折れる」

太宰さんは虎の攻撃に次々と交わした


「おっと」



いや。後ろ壁じゃん。

え?

死にますよ。

私。

「獣に喰い殺される最期というのも中々悪くはないが」

『何云ってるんですか?早くどうにかしてください』

私は真顔で泣きながら太宰さんの胸をドカドカ殴った

「い、痛いよ。Aちゃん。」


『攻撃ですよ!攻撃来てますよ?!』







「“人間失格”」

そう太宰さんが云うと虎は元の敦くんの姿に戻った

気を失って倒れそうになった敦くんを私が抱きしめた

『気を失っているみたいですよ』

「ふんっっ」

太宰さんは私と敦くんを引き剥がし
私を横抱きにした

『えっ?ちょっ!?』

「怪我人の方が優先だよ?」

すまなかったね。と太宰さんは私の額にキスをした。

だから私は大丈夫です。と云って太宰さんの頬にキスをした

『太宰さん耳が真っ赤ですよ?笑』


怪我をして良かったと少し思ったAであった

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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年11月2日 11時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備中(プロフ) - はい!是非是非!ありがとうございます! (2019年10月31日 18時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ@サブ垢(プロフ) - はじめまして!あの、夢主ちゃんのイメ画描きたいんですけどTwitterフォローしても宜しいでしょうか? (2019年10月31日 18時) (レス) id: c06a2bddf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年10月26日 18時

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