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自分が本当にズルいことをしていることは降谷にも自覚はあった。
目の前で美味しそうにハムサンドを食べてくれるAをずっと見ていたい。
(スウェット姿、可愛すぎだろ…)
その思いを誤魔化すようにコーヒーを一口飲んだ。
ーーーまさか自分がこんなに公私混同するとは…。
少し前までの自分では考えられなかったことだ。
国も守る、
組織を壊滅させる、
この二つが自分の中の信念だったのに。
いつのまにか、Aを守る、ことが追加されていて。
昨夜のキュラソーの出来事に巻き込むつもりなんてなかったのに、
なんの因果か、Aはあの場に居てしまい、
いつ組織がAを見つけるかもしれないという恐怖が降谷を襲う。
ベルモットは一度Aに変装もしたことがあり
もしかしたら、とずっと思って居た。
そう考えるとあのセキュリティの緩いアパートでは本当に心配なのだった。
ここでも絶対に安全とは言えない。
それでもあのアパートより格段に安心だ。
そう言えたらAもすぐ納得してくれたかもしれないが、
変に不安感を与えたくなくて。
「もう俺がお前のいない生活なんて無理なんだよ」
口から出た言葉にウソはない。
Aが降谷零が無理だとしても、
もう一度…
もう一度、『降谷零』を好きになってもらいたいーーー
そう思ってしまうのだ。
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時