私の知らない瞳 〜安室透〜

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「安室さんって、Aさんとどうして付き合ってるの？」

「え、かなり唐突だね。どうしたの？」



ある日コナンがポアロのカウンターテーブルに突っ伏しながら呟いた。

安室は唐突な質問に驚きながらも

いつも通りポアロの仕事をこなしている。



先日、この小さな探偵には驚かされる連続だったが

赤井の生存を確認したということと、

楠田の件が分かってきたことで

公安としての活動、組織のバーボンとしての活動は

ここのところ鳴りを潜めている。



「いやぁ…Aさん、良い人なのに」

「僕が悪い人みたいな言い方だね、全く」

「…よく言うよ」



安室からの返答を聞くと、コナンはより一層ため息をつきたくなった。


最初の出会いは元太を手当てしてくれた優しい看護師さん。

その後関わるにつれて、

彼女がどれだけ優しくてステキな人なのか知っていった。

あの灰原が「Aさん、可愛らしい人ね」と言うほどだ。



なのにあの日、

杯戸中央病院で安室と対峙したときに

そんな彼女が安室の彼女だと知り、とても驚いた。



(Aさんももしや組織の…？

いや、彼女にそんなことは出来そうも見えない)



そこでたどり着いたのが、安室のハニートラップ説だ。


彼女の勤める杯戸中央病院はなにかと事件が起こることで有名で、

先日もこの病院を舞台に安室とやり合ったばかりである。



…安室さんは彼女を利用してる？

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