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「ココアでも飲むか?」
「あ、はい…いただきます」
風呂にだけ入ってくると言って、
透さんは私にココアを持たせて部屋を出て行った。
ーーーこの豪華すぎるマンション。
やっぱり私立探偵じゃないことは確定。
実家がお金持ち?
なんでポアロでアルバイトしてるの?
全てが謎すぎて頭がパンク寸前だった。
その時ガチャっと扉の開く音がして、
お風呂上がりの透さんが現れた。
「…ごめん、待たせて」
「いいえ、大丈、夫…です」
いつもと違って自分の家だからかスウェット姿で、
まだ綺麗な金髪が濡れたままの透さんに、少しドキリとした。
私が座っているソファの横に腰掛けると、
上半身だけ、こちらに向ける。
そして、私に一つの手帳を持たせた。
「こ、これって…」
「ん…開けてみて」
自分の心臓が煩いほど鳴り響いていた。
私が知っているのは、
私立探偵で、
ポアロでアルバイトしていて、
毛利小五郎に弟子入りしている、
優しくて、
カッコよくて、
なんでもできちゃう、
『安室透』
、
、
「降谷…零…?」
手帳を開くと、警察官の制服を着た写真と、
知らない名前の文字ーーー…
「今まで騙しててすまない。
俺の名前は…降谷零、だ」
ーーーそれは頭を撃ち抜かれたかのような衝撃だった。
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時