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｢ありがとうございました。智様……翔様｣
ゆるりと礼をした彼女は翔を見た。
それは好意的ではない、例えるなら獲物を狙う狼のような目付きだった。
彼女たちを門まで見送り、遠くなる車の背にほっと息を吐く。
すぐさま振り返り我が式神と視線を絡めた。
翔は邪気のない瞳でこちらを見つめ返してくる。
｢？｣
｢…………｣
なんて説明したらいいのだろうか。
全ては自分の勘でしかない。とりあえず。
｢……翔くん、気を付けてね｣
何に、とは言えない。
不安だけを煽るなかなか不親切なアドバイスだ。
それでも翔は首を傾げながらも笑って頷いた。
｢大丈夫だよ。誰に言ってるのさ(笑)｣
｢あ、そか｣
｢そうそう｣
自分の式神の強さは自分が一番知っている。
そうだ。翔があの彼女に、ましてや彼女が屈強な戦士を連れてきても返り討ちにする自信がある。
ほんの少し心のモヤモヤが晴れたところで、急遽出動の要請が来た。
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到着したのは高い塀で囲まれた古い屋敷だった。
外から見ると塀に阻まれて中の様子は分からないが、赤く錆びて蔦がはびこる鉄の門からすると人が住んでいないと大いに予測が出来た。
しかしながら、ここの住人が被害者だと報告を受けた。
何でも通報したのは近隣の者だという。
今朝方、今まで動かなかった門が乱暴に開いており、しかも昨夜に不自然な音が聞こえたらしい。
誰も住んでいないと思っていた近隣の人たちは屋敷の異様さに気味悪がり通報した、と。
そして警察が中を調査した結果、女性の変死体が発見された。
現場の状態からして式神使いに応援を呼んだという。
｢鬼、関連てことだよなぁ｣
｢そうだね｣
一歩後ろに翔を伴って、恐る恐る手を伸ばし屋敷の扉に触れる。
ぎい、と軋んだ音を響かせながら中に足を踏み入れた。
予想外にも明るい屋内は多くの捜査員が忙しなく廊下を行き来していた。
こちらに気づいた数人が軽く会釈をしてきたので同じように頭を下げる。
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結空(プロフ) - れにゃ♪さん» 山コンビのほんわかした空気はまるでありませんし(汗)、これからもっと暗くなる予定です(^-^; コメントありがとうございます♪更新頑張ります(^_^) (2015年5月28日 14時) (
レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 翔くん、どうしたのでしょう(・◇・)？
先が気になりますねぇ〜(≧∇≦)
楽しみにして待っています!
頑張ってください＼(^ー^)／
(2015年5月27日 20時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
結空(プロフ) - れにゃ♪さん» はじめからお読みいただきありがとうございます(*^^*)徐々にラストに向かっております！最後までお楽しみください(^_^) (2015年5月24日 20時) (レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 一番最初から、読ませていただきました。
これからどうなっていくんでしょうか(・◇・)？
続きがすごく気になります！
楽しみに待っています!
頑張ってください!! (2015年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結空 | 作成日時：2015年5月17日 21時
