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お辞儀をして腰まで伸びる真っ直ぐで艶々な黒髪が揺れる。
名前まで綺麗な人だな。
どこかのイケメンにそっくりだ。
見とれる、というより容姿が整った人物でモデルにしたいな、と絵の描き手として感心していると隣から肘でつつかれた。
｢あーえっと、大野智です。よろしくお願いします｣
ぺこりと頭を下げると上から押されて、うっと変な声が出る。
突然のことに驚いて顔を上げようとしたら更に力を込められた。
頭の上から聞こえてくるのは父親が｢すみませんね、愛想がなくて｣なんてへらへら言ってる。
うっせ、父ちゃんほど愛想を垂れ流ししたくねえや。
と、智は心の中だけで毒ずいてみるのに、もう一方の隣にいる人物、翔がくすりと笑ったのが聞こえた。
そしてもう一人。
顔を上げてみれば、玲子が控えめにくすくすと笑っている。
いいんですよ、と答える彼女もまた智の心の内を読んだかのようだった。
(それとも自分の顔に分かりやすく出ているのだろうか)
しかしながらしばらく談笑している間、智はほんの少しの違和感に気づき始めた。
恐らく自分か、それとも視線を向けられている彼か。
この空間の中で多くとも二人しか気づいてないだろう。
彼女――玲子は智を見ているんじゃない。
隣にいる翔を捉えている。
あからさまではないので、王も彼女の付き人も分からないだろう。
翔も気づいているのだろうか、今この場で尋ねることはできないけれど。
別に翔を見ているからどうこうって訳ではないが。
いや、自分がその立場だったら確実に翔に釘付けになるだろうし。
と、そこではっとした。
彼女の視線は自分とそっくりだ、と。
先程自分が彼女に絵のモデルとして見とれていたように、彼女もまた翔に対して何か別の意図で視線を送っているように感じる。
｢それでは、今日はこれで｣
｢ええ。ありがとうございました｣
ふと我に返ると締めの挨拶をしていた。
あれ、もう終わりか。案外短かったな。
そこで智の疑念は確信に変わった。
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結空(プロフ) - れにゃ♪さん» 山コンビのほんわかした空気はまるでありませんし(汗)、これからもっと暗くなる予定です(^-^; コメントありがとうございます♪更新頑張ります(^_^) (2015年5月28日 14時) (
レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 翔くん、どうしたのでしょう(・◇・)？
先が気になりますねぇ〜(≧∇≦)
楽しみにして待っています!
頑張ってください＼(^ー^)／
(2015年5月27日 20時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
結空(プロフ) - れにゃ♪さん» はじめからお読みいただきありがとうございます(*^^*)徐々にラストに向かっております！最後までお楽しみください(^_^) (2015年5月24日 20時) (レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 一番最初から、読ませていただきました。
これからどうなっていくんでしょうか(・◇・)？
続きがすごく気になります！
楽しみに待っています!
頑張ってください!! (2015年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結空 | 作成日時：2015年5月17日 21時
