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人はあまりいないものの、背の高い木や植え込みに見通しがいいとはいえない。
角を曲がった所に彼はいた。
思った通り、やはり翔だ。
ただし、一人じゃなかったが。
息を潜めてその様子を窺う。
彼を囲ってるのは二人だ。
背丈から察するに男と女一人ずつのようだが、こちらからでは顔は見えない。
追い込まれて壁に背中を預けている翔は心なしか微笑んでいるように見える。
余裕そうなその表情は何を語ってるんだろう。
｢やっと捕まえたぞ｣
男の声だ。嬉々としたものが混じってる。
｢ほら、大人しく戻るんだな｣
｢何故です？｣
｢お前は今日からお嬢様の式神だからって言ってんだろ｣
ぐいっと男は翔の腕を強引に引っ張っている。
しかし翔は壁に張り付いたように動かなかった。
｢てめえ、この……｣
｢止めなさい｣
一歩引いていた女が近づいて、うつ向いている翔の顎に手を添え顔を上げさせる。
彼女の赤いマニキュアも、声もどこかで聞いたことあるようだった。
｢どうして拒否するのかしら。待遇も今までより良いものなのに｣
すると翔はふわりと笑った。
｢待遇なんてどうでもいいことですね。俺にとって重要なのはあの人の側にいて守ることなんですから｣
少しの迷いもなく翔は言い切った。
そんな彼に、智は申し訳ない気持ちで一杯になる。
ごめん。少しでも疑ってごめん。
自分の事情を、予知夢を受け入れてくれた君の秘密も、俺が受け止めてやらなきゃ。
俺は受け入れてくれて嬉しかったんだから。
｢そう。でも私は貴方がほしいの。たかが式神の分際で私に逆らわないでちょうだい｣
｢うあっ！｣
彼女の指先から電流が走って翔の体に伝導させた。
ばちばちと黄色い光が彼を包み込む。
苦痛の表情をしている彼をもう見てられなかった。
｢やめろっ！｣
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結空(プロフ) - れにゃ♪さん» 山コンビのほんわかした空気はまるでありませんし(汗)、これからもっと暗くなる予定です(^-^; コメントありがとうございます♪更新頑張ります(^_^) (2015年5月28日 14時) (
レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 翔くん、どうしたのでしょう(・◇・)？
先が気になりますねぇ〜(≧∇≦)
楽しみにして待っています!
頑張ってください＼(^ー^)／
(2015年5月27日 20時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
結空(プロフ) - れにゃ♪さん» はじめからお読みいただきありがとうございます(*^^*)徐々にラストに向かっております！最後までお楽しみください(^_^) (2015年5月24日 20時) (レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 一番最初から、読ませていただきました。
これからどうなっていくんでしょうか(・◇・)？
続きがすごく気になります！
楽しみに待っています!
頑張ってください!! (2015年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結空 | 作成日時：2015年5月17日 21時
