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｢……彼はお前にとって必要だからだ｣
｢式神使いとして？｣
｢いや違う。それは口実にすぎない｣
｢だったら何で？｣
尋ねたら父は黙ってしまった。
かちかち、時計の振り子が動く音がやけに響く。
｢……お前の命を守るために。彼は必要なんだ｣
やっと聞こえてきたのはいつもの威厳に溢れた声ではなかった。
自信なさげにかさかさに掠れた父の声。
なんだ、命って。そんな物騒すぎるだろ。
｢なに、おいら誰かに狙われてんの？｣
苦笑混じりの智に合わせることもなく真剣な眼差しとぶつかった。
｢もうすぐ全てが分かる。今は翔を見つけるんだ｣
見つけろと言われてもね……
｢あ、そうか｣
あの方法がある。あるじゃないか、とっておきの方法が。
･
｢んー……｣
行き着いた先は海が近く広い公園だ。
公園といっても遊具はなく、露店がぽつぽつ開かれていて時間になると大道芸人が練習がてらお披露目を始める。
いわゆるデートスポットといった方が当てはまる。
ここが予知夢が教えてくれた場所。
こんな所にいるのか？と訝しげに辺りを窺う。
おかしい点は何もない。平和な日常だ。
普通、誘拐なら屋内だろうが。
何故だか予知夢はこの場所を指定した。
ちなみに智を護衛するためについてきた人たちは撒いてきた。
あんな凶暴そうな顔がずらずらしていたら、移動しにくいし目立ってしょうがない。
｢んん？｣
その時視界の端に映ったのは慌てた様子で走っている男性の後ろ姿。
走ってるにしては動きがおかしい。
腕を振らず、肩を大きく前後に揺らして見える。
じっと観察すると両腕は後ろ手に縛られており、それを固定していたとみられる紐の切れはしが走るのに合わせて踊っていた。
木の陰に隠れて姿を見失ってしまった。
急いで智はその後を追う。
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結空(プロフ) - れにゃ♪さん» 山コンビのほんわかした空気はまるでありませんし(汗)、これからもっと暗くなる予定です(^-^; コメントありがとうございます♪更新頑張ります(^_^) (2015年5月28日 14時) (
レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 翔くん、どうしたのでしょう(・◇・)？
先が気になりますねぇ〜(≧∇≦)
楽しみにして待っています!
頑張ってください＼(^ー^)／
(2015年5月27日 20時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
結空(プロフ) - れにゃ♪さん» はじめからお読みいただきありがとうございます(*^^*)徐々にラストに向かっております！最後までお楽しみください(^_^) (2015年5月24日 20時) (レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 一番最初から、読ませていただきました。
これからどうなっていくんでしょうか(・◇・)？
続きがすごく気になります！
楽しみに待っています!
頑張ってください!! (2015年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結空 | 作成日時：2015年5月17日 21時
