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いつも通り学校を終え、バイト先に到着したコウジを待っていたのはドアマンのオカダだった。
「コウジ、今日担当予定だった予約急遽キャンセルになった。」
「え？リョウタ…様とショウタ様がですか？」
気持ちの準備が出来てないところで声をかけられてしまい、思わずいつものように彼らの名前を呼び掛けてなんとか踏みとどまった。
「学校で居残りを食らったらしい。」
差し出された紙を受けとれば、意外にもルーズリーフだった。
『コウジ 急なキャンセルでごめんね。あと手持ちの紙がなくて、急遽友人のルーズリーフを拝借しました。
ショウタが色々巻き込まれて居残り掃除を命じられてしまったので、俺も付き合ってきます。楽しみにしてたみたいで、今ショウタはとても不機嫌です。今度会えたら慰めてやってください。 リョウタ』
「それ、ちゃんと大切に持っときや。」
「はい！」
コウジは持っていたファイルに丁寧にしまい、ロッカールームへ向かった。
ここ最近感じる誰かの視線も、毎日届く写真の束のことも、最近増えた赤い封筒で届く誹謗中傷も、この喜びによって久しぶりに頭から飛ばすことができた。
接客がなかったので、掃除などを積極的に受けていつものバイトより体を動かしたコウジは、
最近できていなかったダンスの練習でもしようと、カフェ近くの公園にきた。
時刻はまだ19時前。まばらではあるが、仕事帰りの大人がちらちら歩いている時間だから大丈夫だろうと考えていた。軽くストレッチをして、劇団でいま流行っている男性アイドルの曲をかける。曲が始まれば、もう踊ること以外頭から消え去っていた。
(あー、久しぶりやしってはしゃぎすぎたな。)
気付けば時刻は20時前になっていた。住宅街のそばとはいえ、駅からは離れているため人通りも途絶えていた。
さっきまで頭から消えていた心配事が、忘れていた分大きな不安となって襲いかかってきた。
(とりあえずはよ帰らんと。)
急いで身支度を整えていたコウジは、背後からいつも以上に強く視線を感じて、固まった。
(なんや…いつものとちゃう…？！)
ｻﾞﾘｯと靴が砂をこする音が、静かな公園では嫌に大きく聞こえた。思わず振り返れば、数十メートル先にフードを被った男が、ゆっくりとこちらに向かってきた。
「っ？！」
後退ったが、足が縺れて尻餅をつく。すると、こちらへ向かってくる別の足音にコウジと男は気付いた。男が立ち去ると同時に、居るはずのないリョウタが現れた。
「コウジ！」
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比呂(プロフ) - 初めてコメントいたします！ゆりこじが大好きなのでこの小説を見つけたときはすごく嬉しかったです！一気に読みました！�兇眛匹澆泙靴拭�これからも楽しみにしております！ (2021年5月20日 22時) (
レス) id: a496cb4725 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - ゆ〜さん» ゆ〜様 コメントありがとうございます。少しずつお話のテンポあげていきますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです。 (2020年2月19日 0時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 有閑倶楽部もスノも好きなのでこの作品に出会えて感動してます！笑 続き楽しみにしてます！！ (2020年2月18日 2時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 、さん» ご指摘下さりありがとうございます。確認が甘く不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 (2020年2月18日 1時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外て下さい。違反ですよ (2020年2月17日 16時) (レス) id: 5d9d69443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2020年2月13日 21時
