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1人でスニョンに話しかけて、馬鹿みたい。
いないのに…もう、ここにはいないのに。
でも、私が泣いてたら、体が温かくなった。
何もいなかったけど、スニョンの香りがした。
そしたら、涙が止まらなくなって…。
・
『…今まで、ありがとうございました。』
私は、家に頭を下げる。
私が釜山からソウルに来て、そのときに借りたこの家。
ソウルでの生活は、すべてこの家で過ごしてきた。
この家ともお別れか…。
Prrrr…
?「ヨボセヨ?」
『…アッパ、ヨボセヨ。』
父「Aっ!…どうしたんだ?」
『・・・釜山に帰るよ。』
父「本当か?嬉しいけど…ソウルで仕事したかったんだろ?」
『何年もソウルにいたけど、私には合ってないみたい。帰ったら、寄るね。』
父「家は?」
『…スニョンが、住んでたところ。』
父「…そうか。Aは、それでいいんだな?」
『うんっ…』
父「気をつけて帰って来いよ。」
『うん、またね。』
アッパ、ごめんね。
アッパには、ギョンジュのことを話せない。
心配してほしくない。
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HM(プロフ) - 早く続きが見たいです!頑張ってください! (2018年7月4日 21時) (レス) id: 6126f66cc7 (このIDを非表示/違反報告)
子犬子猫 - そんな過激でもないです。 (2018年3月12日 20時) (レス) id: 58d84dee9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子犬子猫 | 作成日時:2018年2月19日 20時