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「ソ、ソヌA、さん」
「はぁい、パクジフン君」
「えっと、どうしたの…?」
「お話があるから、その可愛いお顔かしてくれない?」
新学期明け早々に一騒ぎ起きそうだ、デフィは生徒に書類を渡すために通ったクラスを見て考えた。
_____あれソヌAじゃないですか…随分と思切りましたねえ…。
水を差すにも傍観するにも自分の立場は向いてないことが分かる。それに後で聞かずともAが報告してくれるだろうし、何より結末は見えている。休暇前とは大きく変わったAを尻目に通り過ぎた。
Aは別人と言っていいほど様相を変えてきた。
暗いダークブラウンだった茶髪は、淡いミルクティー色の茶髪で。カッターシャツにタイ、プリーツだけだった模範通りの(着崩しは別)制服姿ではなく、夏場に合わない深緑のセーターを着て、黒のタイツを履いて完全に肌を見せない防御スタイルになった。
そして邪魔な前髪は消えて、ストレートだった髪が緩くウェーブパーマのかかったワンレンボブになっていた。
美しい顔がハッキリと覗ける髪型は色素の薄さが手伝って外国人みたいだ。薄いアイメイクに、真っ赤だった紅色ではなく、ほんのり上品な朱色が儚気オーラ(見掛け倒し)を増長させていた。
_____ど美少女。
ジフンは脳内の言葉を全てすっ飛ばして辛うじて出た単語がこれだった。タイプかと聞かれれば食指も動きにくい好みとはズレた女の子だ。
ジニョンが協力したのはこの為で、Aがジフンの好きな系統の女子とは違う路線で攻めたいと言ったのだ。お陰でジニョン好みの美少女が爆誕した。(黒髪ロングを惜しがっていたが伸ばす時間は無いと判断した)
「ダメなの?いいの?どっち」
「えっと」
「なら、ここでいいや」
あっけらかんと言い放ち、周りなんて気にせずにAはジフンの手を取った。
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こー - いえいえ!わざわざありがとうございます(涙)楽しみにしてました!読ませていただきますね! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» 遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。今日やっとお話あげたので、まだ気があれば是非読んで下さい。感想待ってます。 (2020年5月21日 10時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
こー - お久しぶりです( ^_^ )投稿したお話って何日くらいしたら見れるんですかね?? (2020年5月20日 23時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» コメントとても嬉しいから大丈夫ですよ〜笑笑 ありがとうございます、地道に頑張ります。1日ほどお待ち下さい〜! (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - springさん» 会社の同期で話進めてるので、幼なじみ設定である人を出そうと思います〜。リクエスト送って下さったのにすみません、幼なじみのお話はまた別の機会か、並行で書かせて頂こうと思います。次作も何卒よろしくお願いします〜! (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FIX | 作成日時:2020年4月8日 11時