なんか、まふまふに懐かれてる。

みるくてぃ三十二本 ページ34

まふまふside

そら「肉焼くぞー」

貴「あ、私焼きます！」

そら「俺焼くからだいじょーぶ」


……楽しそうで何より。

でも、
なんかうらたんがAさんを見てる…

気に食わないのかな…

坂「肉早く食いたい！」

うら「うっせーぞ、ハム」

坂「うらさん酷い！」

Aさんはさっきのことを引きずっているのか、
少し浮かない顔をしていた。

僕に、晴らせるか心配だけども、

まふ「Aさん！お肉どうぞ！」

貴「え、ちょ、まふ、多い多い！」

そら「ずるいぞまふ」

坂「そーだそーだ！」

まふ「だ、だだだだって、Aさんが浮かない顔してたから…」

貴「気にしないで！ああ、皆さんどうぞ！
　 私こんなには、大丈夫ですから！」

僕が乗っけたお肉が乗る皿を、
Aさんはみんなの前に差し出した。


Aさんのためのお肉なのに。


いけない。
ヤンデレじみた想いが漏れる。

嫌われちゃう。
きっと、この黒い気持ちを出したら、嫌われてしまう。

そんなの、嫌だから。

うら「ふたりが付き合ってること、俺は別にいいと思うぜ」

まふ貴「え」

話の方向転換、回れ右。

うら「お前らが思い合ってるなら、
　 分かってくれんじゃねーの？」

まふ「うらさん…いっつもドSキャラなのに！
　 今日はいい味だしてますね！」

うら「おう！」

そら「いつもそんな感じならいいんじゃねぇの」

うら「喧嘩売ってんのか！？」

空気が、少し緩んだ。
Aさんの浮かない顔も、
少しふわりと芽吹いて笑った。

よかった…

ーーー

続きます
ねくすと！

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