検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:50,646 hit

ページ5





まぁ、でも、と宮田先生は穏やかな顔を向け、続ける。


「俺に言われるまでもないですよね。横尾先生、優秀ですから。なぁーんでもそつなくこなせて、尊敬しちゃいますよ。素敵な恋人もいるようですし」


一見ひがんでいるようにも聞こえ兼ねない言葉だが、おそらくそうではない。


胸が不快な音を立てている。


「玉森くん、ですっけ?前の高校の生徒さんなんですよね」


「どうして……、それを?」


「いえね、玉森くんって有名ですから。前々から、お近づきになりたいと思ってたんですよ」


けど……、と宮田先生は肩を竦める。


「彼に恋人が出来たと知った時は、実に残念でした」


「裕太になにを……」


「俺はね、まっさらなモノを自分の手で一から育て上げることに喜びを感じるんです。…人のモノには興味ありません」


だから安心してください、と弁当のから容器を片付け始める宮田先生。


「さてと!それでは、彼と世間話でもして来ましょうかね」


「彼?」と怪訝な顔を向けると、宮田先生は、ええ、と中庭の方に視線を向けた。


それからにこりと微笑み、職員室を後にする。


宮田先生が出ていった扉を見つめ、俺はしばらくの間呆然とすることしか出来なかった。



*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
設定タグ:藤北 , Kis-My-Ft2 , キスマイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ニコたん(プロフ) - ピノキオさん» あらまっ!こっちにもコメしてくれてたんですね〜ブラックな宮田、ハマってもらえて良かった(笑)んふふ、ありがとうございます♪ (2017年12月9日 14時) (レス) id: 13a4780dce (このIDを非表示/違反報告)
ピノキオ(プロフ) - ブラ宮先生ハマってしまいました。あんな優しそうな顔して、生徒同士をムラムラさせちゃうなんてイケナイ先生ですね笑。これからも頑張ってください! (2017年12月8日 20時) (レス) id: fe1bd21a0a (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - 瑠羽さん» 瑠羽さん、レスありがとうございます♪んぅ〜、そういうお声が励みになりますぅ(泣) (2017年6月4日 8時) (レス) id: 13a4780dce (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - まちゅみさん» まちゅみさん!宮千好きなんですか!?うわ〜、なんか嬉しい♪ブラ宮楽しんでもらえて良かったです!次も頑張りまーす♪ (2017年6月4日 8時) (レス) id: 13a4780dce (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - hiro32さん» hiro32さん、初めまして!コメントありがとうございます♪藤北&にかいいですよね〜大好物過ぎて衝動を抑えられませんでした(笑)楽しんでもらえて良かったです♪ (2017年6月4日 8時) (レス) id: 13a4780dce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ニコたん | 作成日時:2017年1月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。