交渉成立 ページ41
”剃”ができるようになって早くも季節は秋。
毎日の特訓のおかげかだいぶ昔の感覚を思い出せてきてる。
そして今はもう1つ。
”指銃”をマスターしようと奮闘中。
私はロッドを使う事が多いけど、ここでは平和そのものだからあまり使わない
だから感覚を忘れないようこの相棒のロッドを使いながら指銃を練習してる。
ドォォン！！
ドォォォォン！！
「ぬっおおおお！！指銃！！」
ーべきッ
ベキベキ…
べキィィ！！
「あﾞっ…づっ！」
しまった突き指だ！
しかも結構太い木を対象に撃ち抜いたからマジで折れてないか心配なやつ！！
成功してもこれじゃ意味無いって！！
ーザッ！
「〜〜〜っっ！！！」
さすがに膝つくよね。大丈夫これ？かなりジンジンする
まってまって、もしかしてこれ
リ「折れたな。」
「あ、やっぱり？今のはちょっとやり過ぎたって思った。」
リ「どれも見慣れねぇ技だな。なんでこんなの知ってんだ？」
真っ赤になった指を見て言ったリボーン君。
応急処置に指を固定してクルクル包帯巻いてたらとても不思議そうな顔で尋ねてきた。
「んー？内緒」
リ「そうか。…お前は何者なんだ？」
「唐突だね？弟大好きな並校に通う高校生だよ？」
リ「ただの高校生じゃないだろ。お前の動きはどれも戦いを知ってる動きだ。どこで身につけたんだ？」
ジーって見て続けるリボーン君。
見上げてくる目からは警戒心はないけど少し不安だって色が見える。
この子本当に赤ん坊？
なんで戦いを知ってる動きを赤ん坊が知ってんのよ(笑)
「それはお互い様だよ。あー、でもそうだな。うん。リボーン君の事も教えてくれるなら私の事も教えてあげる。」
リ「俺はツナのカテキョーだぞ」
「そのカテキョーが。なーんで赤ん坊なのか。そしてその赤ん坊がなんで”戦い方”を知ってるのか。」
リ「…」
「只者じゃないのはお互い様ね？」
リ「はぁ。しょうがねぇ。誰にも言うなよ」
ニッと笑ってリボーン君と目を合わせれば帽子のツバを掴んで顔を隠した。
こんなあっさりいくとは。
「はは！交渉成立。私も。他の人に言っちゃダメだよ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：paru | 作成日時：2023年2月1日 14時
