記憶の中 ページ25
フワフワとした感覚の中、白い霧の中を歩けば目の前にはサカズキさんがいた。
明日は火拳の処刑だからぬかるなよって言われてる。
明日が火拳の処刑？
あれ？
「(あ、そうだった。それで作戦会議に参加してたんだった。)はい！サカズキの部下ですもん！海賊だっていっぱい狩ります！」
サ「よう言った。あの火拳の処刑じゃぁ、必ずあいつらは来る。ヘマなんぞして生き恥を晒すなよ」
「もちろんです！まだまだサカズキとお仕事したいですし！」
サ「ふん。」
あ、これちょっと照れてる時の反応だ。
懐かしいなぁ…今頃どうしてるかな？サカズキさん。
ん？まって懐かしいって何が？
私はここ海軍本部の少佐、Aだよ？
兼サカズキさんの雑用だけど。
ク「あらら随分と仲良いじゃないの」
ボ「お前が照れてるとか明日は作戦成功するんだろうねぇ？」
クザン大将にボルサリーノ大将！
2人とも何か用があったのかな？
雑用なら私が…
ク「ま、気をつけて頂戴よAちゃん。これでも心配して声掛けてんだから」
ボ「君にいなくなられると困るしねぇ〜？」
「ふふ、2人まで心配してくれるんですか？」
ク「サカズキ暴走防止用の大事なストッパーだからね。頼りにしてるよ、Aちゃん」
「クスクス…言われちゃいましたね、サカズキさん！…サカズキさん？」
あれ？サカズキさんがいない？
どこに行ったんだろ？
ｻﾞｧｧｧｧ…「！？映像が…変わった？これは…」
頂上戦争真っ只中だ。
倒れた兵士に海賊。
横に立つのはサカズキさん。
サ「何をボウッとしちょるA。気を引き締めろよ、間抜けな死に様なんぞ晒すな」
これはあの時言われた言葉。
私は生きて帰るつもりだったから絶対死なない！なんて思ってた。
だけど実際はー…
「サカズキさん…」
サ「あﾞ？」
「ズキッ))大丈夫ですよ！私は貴方の部下です。だから大丈夫。」
サ「…」
「私は死にません！」
サ「そうけぇ。ならばさっさといかんかいA！」
「はい！」
あれ？なんでだろ。”ごめんなさい”って言いたかったのにあの日と同じ言葉を繰り返しただけだ。
そうか、これは夢なんだ…だから…
ーA、A…ー
「え？声？」
サ「あ？…どうやら起きる時間のようじゃのう」
「起きる時間？サカズキさん？」
サ「A」
「？ーっ？？」
何？目の前が強く光って何も見えない！！
サカズキさん、最後に何を言ったの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：paru | 作成日時：2023年2月1日 14時
