寝言 ページ24
ディ「…A…」
Aが倒れて早4日。
顔色悪いまま全然起きない…
あの後到着した救急車に乗せられて運ばれたけど状況は良くないみたいだ。
「ｻﾗｯ))…」
ディ「A、起きてくれよ…」
普段なら見ることもできない寝顔。
でも心底不安になるほど冷たい
もし起きなかったら？
そんな事を考えちまう
ロ「ボス、そろそろ戻らねぇと仕事が…」
ディ「分かってる！！…分かってるさ…」
ロ「…」
でもこんな状態の婚約者残して戻れねぇって
もしかしたらこうして会えるのも残り少ないかもしれないんだ…
ディ「A…」
「ん…」
ディ「！！起きたか！？」
「サカズキさん…どうですか…これ…」
ディ「…違うか」
倒れた日から寝言を言う度でる”サカズキ”って名前
一体誰なんだ？
どんなに調べてもそんな人物いないってのに。
悔しい事にそいつの名前を呼ぶ時はAは嬉しそうな顔をするんだ。
「サカズキ…さん…」
ロ「はぁ。誰なんだろうな、サカズキって」
ディ「ｸﾞｯ…なぁ、A。それが誰なのか起きて話してくれねぇか？まさか本当に…」
別に恋人がいて、そいつがいいから俺はここまで嫌われてるのか？
だとしたら俺はとんだ悪者じゃないか…
「大丈夫…」
ディ「え？」
「私は…死にませんから…だからそんな心配しないで下さい…」
ロ「？ここまで長く話すのは初めてだな？」
「クザン大将にボルサリーノ大将？…ふふ、2人まで心配して下さるんですか？」
ディ「大将って…どういう事だ？」
「私がストッパーだなんて…クスクス。言われちゃいましたね、サカズキさん…」
ｽｯ…と天井に向かって伸ばされた手
誰と話してるんだ？死なないってどういう事なんだ？
ディ「A？」
ギュッと伸びた手を握りしめて名前を呼んでみる。
そうしたらちゃんとギュッて握り返されてAの目が薄らと開いた。
「私は…あなたの部下です…だから大丈夫。」
ディ「！？」
なんて芯のある声だ。
自信と信頼が溢れてるような力強い声。
何を見てるんだ？A
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作者名：paru | 作成日時：2023年2月1日 14時
