paralyze2 (ページ47)

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「………変に思わんかったか、ほとんど見ず知らずの俺がAのこと、匿ったりこうやって部屋貸したり…」

『あ……うん、、、それは。
…ただ同じマンションってだけで、ここまでしてくれるのは……ありえないくらい、親切な人だよね…。

、、だけど……なにか理由があったの、、？』

「……おん。
俺は、知っとったから。Aがどういうことになっとったんか。」

『あ、…なんか、マンションで噂になってたって、、？』

「そう。暴れとる音も聞こえとったし、怒鳴るような声も。すれ違ったときも怪我しとるん見たことあったし…。ほんまはもっと早く声かければよかった。やけど俺、自分には関係ないって、もう関わったらあかんって決めとった。やけどやっぱりどっかで引っかかっとったんや…。」

『……‘もう’…、、？』

「………、

……俺の家も、そうやったんや、、、」

『……？』

「……俺と母親は、父親にDVされとった。…俺はそういう家庭で育ったんや…。」

『えっ、、、、』

　
　
虐、待、、、？

崇裕が、、、、？

こんなに強くて優しい崇裕が、、、？

そういう家庭で育った、、、、、？

なんでも出来て、落ち着いてて大人で、人に親切で、温かくて、、、。

きっと優しい家庭で育ったんだってあたし、勝手にそう思って、、、。

そうじゃないの、、？

どういう、、、こと、、、？

　