探偵事務所ｰHit the floorｰ (ページ11)

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疲れてたのかな、変な夢を見ちゃった。

あの探偵事務所で俺は働いている夢。

夢だからオチとかそーゆーのはなくて、ただ働いてるだけの夢だったけど、少し面白かった。

そーだ、警察じゃなくても、事件の捜査できるじゃん。

数時間前に会った彼らを思い出す。

いつ俺の事調べたんだろ。片付けをしにちょっと席を外しただけなのに、その短時間で調べあげるとは。優秀だな。

彼らにだんだん興味が湧いてくる。

もしかしたら、両親を殺した滝沢を刑務所にぶち込めるかもしれない。

止まらない妄想に浸っていると、｢よく寝てたね｣と先生が入ってくる。

いつものように胸周りをタッピングし、その合間に他愛もない話をする。

｢はいおわり！さっきまで寝てたから寝れないと思うけど、頑張って寝てよ、｣

時計は午前1時を指していて、こんな時間に来てもらって申し訳ないと思う。

｢せんせーこそちゃんと寝て。｣

｢残念ながら当直で寝れないんです！
まぁここで休めたし、寝なくても大丈夫かなー｣

どーやら息抜き感覚でタッピングをしてたらしく、そんなに負担になってなかったようだ。でも、この人、こー見えて気遣い屋さんだからな。本当の事は言わないんだろう。