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◇30◇ ページ31

side安室


ジンには怪しまれはしたものの、どうやらベルモットの疑いは晴れたみたいだ。



彼女には死なれては困る。


というのも、自分の立場を守るための口実なんだけど。



ベルモットは僕、バーボンに殺しを頼んできた。



その時はおかしいと思った。

キャンティやコルンだっているのに、なぜ俺なのか……。

いつもなら自分で殺るくせに……。



僕とAちゃんとの関係は知られてなくて良かった。



いや、もしかしたら知られていたのかもしれない。


まてよ…?だとしたら僕を疑った時点で「知り合いだから殺せなかったのでしょう?」とか言ってくるはずだ。


それを言わなかったってことは、やっぱ知らなかったってことか。



とにかく僕は、これからAちゃんに何も被害が出ないよう組織を見張らなくては……



キール「バーボン、少しいいかしら?」

バーボン「っ、なんです?」

キール「ちょっと二人きりで話したいことがあるの」



キールが僕に話?珍しいこともあるもんだ……。



バーボン「それで、話って?」

キール「あなた……知り合いだから殺せなかったんでしょ」

バーボン「!?」


なんでそれを……!


キール「前に見たのよ、あなたが働いてるお店で、依頼人が殺してほしいって頼んできた子と仲良さげに会話をしてるのを」

バーボン「……脅しても無駄ですよ」

キール「別にそんなつもりは無いわ。あなたがそうだと言っても私は別に上に報告するわけじゃないし」


だから安心して、とキールは言ってきた。



安心できるか……。組織がどこで目を光らせているかわからないのに。


バーボン「あなたがそう思いたいんならそれで構いません。ご想像におまかせします」

キール「あ、ちょっと……」


僕は一方的に話を打ち切った。



僕がヘタをして、Aちゃんに危害を及ぼしたりしたら……


そんなことを考えると余計な真似はできないなと改めて痛感する。



ここからはバーボンではなく、安室透で……。



気持ちを落ち着けて、ポアロへと向かった。






安室(そういえば……赤井はあれからAちゃんに会いに行ったのか…?……まあいいか。やつのことはどうでも。)

◇31◇→←◇29◇


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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時

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