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side沖矢
沖矢「なにかありましたか?」
先生たちに声をかけると、彼らは深刻そうな顔をしていってきた。
先生「本当に向坂が退院できるのは1ヶ月後なんですか?」
沖矢「院長から聞いてきたので間違いないかと…」
先生「そうですか、困りましたなぁ……」
沖矢「何がどう?」
そうたずねるとさらに深刻そうな顔をして
先生「実は、うちの学校はかなりの進学校でして……」
いくら入院してるからと言っても、1ヶ月弱学校に来れないのはかなり厳しい、と言った。
沖矢「記憶が戻れば、少しずつでも学校に行くことはできるそうですが、あの様子だと記憶はまだ戻りませんしね…」
俺はふと、あることに気がついた。
Aが入院してから、両親の姿を見ていない。
沖矢「そういえば、彼女の御両親は?」
ママさん「私が今は保護者役みたいなものです。Aは昔うちの託児所に預けられた時には既に彼女の両親は事故で亡くなっていて……それからは私が育ててると言っても過言ではないんです。」
なるほど…、それでAは住み込みで働いていたのか。
ママさん「でも、このままだと仕事をやめさせるかもしれないんです」
沖矢「それは一体どうして…」
ママさん「人手が足りなくてほかの子を雇ったんですが、早く戻ってこないと子供たちはAのことを忘れてしまうし……」
なにより、怪我をし記憶を失った少女を雇うのは危険な行為である。
だから記憶が戻るのを待っているらしい 。
つまり彼女は、この時点で職と寝床を失った、ということになる。
沖矢「とりあえず今1度院長に確認をとるのがいいかと。」
俺がそういうと2人は院長の元へと向かっていった。
沖矢「……ついていきますか」
その2人の後をおうことにした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時