ココロ６つ ページ7
「いつも一人で苦しんでて、それで気づかないフリなんて出来る訳ないだろ！」
「でも、ラギーは損はしたくないんじゃないの？私の話し聞いて何になるの？得にはならないよ。」
確かにその通りなのだ。その通りだが、そうじゃない。好きな子が苦しんでいるのに、損も得もある話なのだろうか。苦しんでる姿を見てるのに、何も出来ないということだけで、張り裂ける思いだというのに。
「Aはオレの気持ち分かってて、そんなこと言ってるんスか？オレがどれだけ想ってるかわからないッスよね。」
「……分かりたくない。分かったら駄目だから。」
分かったら、それに同意してるようなものだ。そんなことを同意する気などない。
「でも、どこかで気づかないといけないのは、分かってる。」
それは、ラギーの好意に気づいていると言っているものだ。気まずくなって話せなくてなるのなんて、ごめんである。
「そう……ッスか。……本当は気づいてほしいんスけどね！」
ラギーは「シシシッ」と笑う。いつもよりなんだか元気のない笑いだったが、これはAが招いたことだ。気まずいなんて思っていない訳ではない。ラギーの姿を見たら、苦しくて心臓辺りが痛い。
「ら、ラギー、さっきの話するから……だから」
「大丈夫ッスよ。“今は”大丈夫ッス。Aも疲れてるし、無理に聞き出そうとしたオレも悪かったし。話したくなった時話してくれたら嬉しいッス。これは約束ッスよ？」
指切りをして、ラギーはAの頭を撫でた。本当は、もっと触れたいという気持ちもあるが、それはAと付き合って、Aから許可がおりたときだ。今はこのくらいが丁度いい。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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