ココロ２６ ページ27
「効き目のほどはわからねぇけどな。」
ジャックはアズールの魔法薬を疑ってるのか、効き目があるかどうか分からないと話した。やはり、インチキをずっとやっていれば、信頼もされにくくなるのだろう。正直、Aには信頼とかそういうものは、もう要らないと感じてしまっている。されるだけ疲れる。出来がいいから聞き分けもいい。大人はみんなこうやって人を勘違いさせている。子供も例外ではないが。
“あの子がそうだから君もそうなんだよね”と思われるのが、嫌で仕方なかった。よくユウには「本当は優しいんですよね？」と言われ続けている。こっちからすれば何を知ったような口聞いてんだ。くらいは思ってしまう。歪んでいるから仕方ない。オクタヴィネルの三人衆もなかなか歪んでいる。歪んでいなければこんなことはしないだろう。
「アズールくんがくれたなら、効き目は間違いないと思うッスけどね。あの人のプライド的にせこい魔法薬で攫ませてくるとは思えないし。」
「……ふぅん。……ならさっさと行動を起こせばいいじゃねぇか。時は金なりだぜ。」
「ふな！早くアトランティカ記念博物館に出掛けるんだゾ！」
「そうだな。たった3日しかねぇんだ。のんびりしてられねぇ。」
「エースとデュースも道連れだ！いざ出発！」
そのまま、何の策もなしにユウ達は、エースとデュースを道連れに行ってしまった。Aとジェイド達ははそれを見てクスクスと笑っていた。
「……あーあ、行っちゃいましたよ？レオナさんも人が悪いッスねぇ。」
「…………はっ、何のことだか。」
レオナ達の会話を一通り聞き終えたA。ジェイドとフロイドに聞こえなかったであろう箇所を事細かく説明する。レオナも気づいたのであろうか、途中から少し小さめに話しだしたのだ。
「ふふ、では僕達は珊瑚の海に行って、監督生さん達と遊んで来ますね。」
「あはっ、追いかけっこして捕まえたら全力で絞めたげよ〜。」
「頑張って。私が海に行っても何もできないから。」
犬掻きしか出来ないのに、海に行って何ができるというのか。ジェイド達を見送った後、少し時間を潰しにそこから立ち去った。ドンと出会い頭にぶつかるのは、またラギーだった。
「A、大丈夫ッスか?!」
「………今機嫌悪いから話しかけないで。」
そのまま通り過ぎようとすると、手をパシッと握られた。
やめて、触らないで。こんな気持ちにさせるのもラギーくらいだろう。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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