ココロ２２ ページ23
目を開けると、見慣れない天井だ。一瞬ここはどこだ？と思ったが、自分から寮を向けだしていたのだ。今日からユウの邪魔をするのだが、何の策もなしに相手に突っ込んでいくのは、いくら相手が魔法を持っていなくとも、周りのセコムが邪魔なのだ。
コンコンと扉をノックする音が聞こえた。ジェイドとフロイドが入ってきたのだ。
「おっはよ〜！」
「おはようございます、Aさん。」
「うん、おはよう。」
「体調は如何ですか？」
「前より少し楽になったよ。」
昨日と比べたら全然いい。スッキリした気分で朝を迎えられたのは本当に久しぶりかもしれない。3日間の居候となる。
「準備して早く行こ〜？」
まだ6時なのだが、何か作戦か何かあるのだろうか。とりあえず制服に着替えて、歯磨きを済ませる。そして彼らと登校するのだが、いつもはラギーが起こしてくれるし、こうやって登校している。少しだけ違和感だった。各自教室に行き、まだAが一人だけだった。一人は嫌いはじゃない。でも孤独はもう嫌なのだ。昨日のラギーの顔が脳裏に過る。
「……っ！」
バンッと机を手を開いて叩き、勢いで立ち上がってしまった。スッキリしたのは気のせいだったのだろうか。ドロドロしたものが、流れ込んできた。ラギーにそういう顔をさせたかった訳じゃないが、そうしたのも彼だ。だから、ラギーが悪い。
誰もいなくて良かったと思いながら、座り直す。こんな情緒不安定なまま、邪魔をするとなれば、持つであろうか。正直Aは保たせる自信がない。そのうち壊れそうだ。
また見えないものに手を伸ばそうとしてる。届かないと分かっているが、見えてるものが犠牲になっているのもが、数え切れないほどある。それが灰に変わる度に、Aの心もすり減って灰になる。
ガラッと開くドアを見ると、ラギーが立っていた。互いに目が合うとAは目を逸して、別方向の教室のドアから出ようとする。平行線で今は交じり合うことを許さない。
だがラギーの顔を見た時、少し安心した自分も許せなかった。これだと、彼のしたことを許そうとしてるみたいだ。そんなことすれば、また同じことをする。分かりきってることをするのは愚かである。どんなことがあっても、今は許してはいけないのだ。追いかけられても、何を言われようとも、この3日間は絶対に許さない。その後も許すかも分からない。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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