ココロ２０ ページ21
ユウの契約内容等を聞いた後、苛立ちながら寮に戻ると酷い顔をしていると、ラギーに言われたが、元々からこの顔だから仕方ない。そもそも酷い顔とは、どういうことだろうか。
先に風呂に入って、心を落ち着かせる。この程度で落ち着いたとはならないが。１時間くらいしてから上がると、見たくもないものが2匹も立ってる。苛立たせることが得意なNo.1(ユウ)とNo.2(グリム)がいるではないか。
「何しにきたの？」
「出たな、暴力犬女！」
「あ”ぁ!?」
「ひぇ……な、何でもないんだゾ……。」
「何でもないなら喋るな、脳味噌プランクトン以下の猫狸が。」
「あはは……その、住む場所取られてしまったので。」
「そりゃ、住む場所を担保にしたんだから当たり前でしょ。これだから躾のなってない羊は頭が足りない馬鹿ばっかり。聞いてるだけで馬鹿になる。それでまさか、ここに来たってことは、泊まりってことだよね？」
契約内容を聞いたとき、海の中に陸の生き物が写真を取りに行くとか出来るわけないと思ったが、アズールも馬鹿なことをするものだ。海の中でも呼吸が出来る魔法薬を渡すなんて。そんなところで慈悲を使わなくていいのに。
「レオナさんのところに寝るから大丈夫ッスよ。」
「そっか……この馬鹿羊と馬鹿猫狸がここに泊まるなら、私はオクタヴィネルに行くから。」
「A何言ってるんスか!?」
「あー、もう！五月蝿いなぁ！私がどんだけこいつら嫌いか分かってないからそう言えるんだよ！同じ部屋にいないから大丈夫とかじゃなくて、同じ空間にいて息をしてると思っただけで気持ち悪いんだよ！」
ノンブレスで言い切るA。嫌いになればとことん嫌い。嫌いな人と同じ空間にいたいと思う人などいるのだろうか。無視をしろと言われても、自然と目についてしまうものだろう。見ないようにと思っても、向こうから無自覚に入ってくる。それなら一度この場から逃げればいい。逃げるのは負けではない。一つの手段である。
「オクタヴィネルに行くとして、お前金あんのか？」
「頼まれ事してるので、この期間は無償で私のお願いを聞いてくれるので、ラウンジの宿泊代はタダなんです。」
あの後、少しだけ3人と話してそういう話になったのだ。とても助かる話だ。
「頼まれ事ってなんスか？」
「教えるわけないじゃん。今は敵だもん。敵に情報売りつけるお人好しじゃないし。」
どんなに想ってても意味がない。それならばこの機会に海の底に捨ててこようか。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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