ココロ１９ ページ20
「ッざけんなよ!!!この猫狸野郎がぁぁぁッ!!!!!」
尻尾はグリムの顔面に当たり、壁にめり込んだ。黙って聞いてればいい気になる。だったら先に躾けないといけない。
「ふなぁあ………。」
「グリム!!」
ユウはグリムに駆け寄る。ジャックはやりすぎだと怒ってきた。怒りたいのはこっちだ。何故こっちだけが悪いみたいになっている。
「何で猫狸とクソみたいな、脳味噌プランクトン野郎の尻拭いを、私もやらないといけないの!?ふざけたこと言うのもいい加減にしろ!!」
フロイドとジェイドは最初は驚きつつも、面白いものが見れて満足した意地悪な顔になっていた。ここまでのものは想定していなかったが、Aがそちらに付かないように、仕向けることが出来た。
「……A先輩、暴力はいけないですよ。どんなことあっても。」
「はぁ？正当防衛だよ。」
「過度なものは正当防衛じゃないです！」
「五月蝿いな……羊のくせに。」
「羊じゃないです。」
今にも暴れ出しそうなので、ジェイドとフロイドが止めに入った。どちらを宥めるなんて決まっている。Aを宥めたのだ。そうすることで、こちらに付くように仕向けることが出来る。上手くいけば転寮もさせることができそうだ。
「Aさん、彼女に何を言っても意味がありませんよ。貴方も分かってるでしょ？」
「そうだよ、ペンギンちゃん。小エビちゃんより有能なんだから。頭も良いし。」
瞳が一瞬揺らいだ。そういう言葉が人を漬け込むものなんだろう。心が膿んでるところにそういう優しく包み込むようなガーゼを当てられてしまったら、揺らぐだけ揺らぐだろう。
どちらが正しいのかなんて、分かりきったものだ。グリム達は違反したのにそれけら逃れようとしている。それは間違ったものだろう。アズールはちゃんと契約書に記していたのだから。
「間違ってるのは、アンタらだ。私はジェイド達と羊ちゃん達の邪魔してあげるから。」
「ふふ」
「あはっ」
ジェイドとフロイドは、作戦が成功して嬉しく思っている。だって好きな女の子が、自分たちのために動いてくれる。
「ペンギンちゃん、一緒に頑張ろうねぇ。」
フロイドは、後ろからぎゅっと抱きしめてくれた。だが、これがラギーだったらと思ったら、また苦しくなって笑ってしまいそうになった。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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