ココロ１０ ページ11
放課後になり、ラギーと一緒に教室を出る。これ以上喧嘩もしたくないし、監督生と仲良くなられるのは嫌だ。そんなことを思ってると、ラギーの名前を呼ぶ女の子らしい声。
こうやって、人の心に雨を降らすんだなと思ったら、ラギーが監督生の相手をしてる間に他のところに足を向けていた。
「Aはどうす……あれ、A……？」
監督生との話で夢中になっていて、Aのことをほったらかしにしてしまった。Aがどんな気持ちでここを離れたのかなど、ラギーが分かるはずもない。
「監督生くん、ちょっとA探してくるから！」
「あ、ラギー先輩！」
どこを探せど、Aが見つからない。Aが好きと言っていた場所は全て探したのだ。嫌いと分かっていたのに、仲良くしたのがやはり不味かったのだろうと、思いながら探しても時既に遅し。
「A探してるのかい？」
「リドルくんじゃないッスか……そうッすよ、どこ探してもいなくて……」
肩で息をしているラギー。Aはどれだけ心配してるか分かってない。
「Aなら、一度闇の鏡でスラムに行ったよ。今日中には帰るらしいけど……。本当はラギーには言うなと言われたのだけれど、少し気がかりなことがあってね。」
言うつもりはなかったが、言わないと手遅れなことになりそうな気がした。様子があまりにも可笑しかったのだ。話しかけても、聞こえてないかのように素通りして、耳も尻尾も下がっていて、でも毛が逆だっているようにも見えた。
「スラム……。」
スラムなら、庭のようなものだが、果たして一人で見つけられるのだろうか。
「躾がなってないのは、Aじゃないッスか……。」
寒くなってきた外に、制服だけで来てしまった。何か着てくれば良かったと、後悔した。
レオナから着信が着ていたが、それをガン無視してAを探す。
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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