散漫（雅） ページ32
相葉side
タン・・タッタン
・・ツルッ
相葉「うわっ・・・とと」
耳に流していた音楽を止めて慌てて息を整える
ここは踊りの振り付けをしたりするレッスン室
新曲披露の為の練習にやってきてたんだけど
さっきから同じところでつまづいてしまっている
いやそれ以外の細かいステップで普段しないミスを連発していた
相葉(一人レッスンの日でよかったぁ〜)
汗を拭きながら内心そう安堵していた
これが全員揃っての合同合わせの日だったらと思うとぞっとする(汗)
相葉「はぁ・・・ダメダメだなぁ
こういう時でもできなくちゃいけないのにな」
ミスしている原因はわかっていた
集中力が散漫になっているのも
あの日から癒えない悲しみと
巡ってくる愛しい思いでの日々
耐えがたい悲しみと苦しみにどう対処していいか
持ち合わせてるわけない俺は表面状笑顔を崩さないようにするのが精いっぱいで
心の中は右往左往さまよっていた
相葉「頑張らないと来週までに間に合わない」
もう一回最初からとスマホをいじり音楽を流そうとボタンを押そうとした時
横から手が伸びてスマホを取り上げられたからびっくり
大野「来てみてよかった」
振り返るとふにゃっと優しそうに笑うリーダー
いつの間に入ってきたやら
大野「休みだったけど相葉ちゃんなら練習してるだろうなって
思って来てみたら当たった(笑)
一緒にやろう？俺もまだ覚えてないんだ」
ニノや松潤は覚えるの早いんだけど
俺らは遅い組(苦笑)
でも怠けてるわけではないからね断じて！
相葉(覚えてないなんて嘘だよね
リーダー天才だもん
俺の事気にしてくれたんでしょ？)
って聞いてもきっと教えてくれないんだろうし
1人でだと今のままミスしまくりだったと思うと
リーダーが来てくれた事は嬉しかった
相葉「ありがとうリーダー
ここのステップが苦手でさ・・・その前のステップから続けてやりたいんだけど」
俺がそう言うとリーダーはすぐＯＫと親指立てて自分の立ち位置に向かう
踊るとなると一気にスイッチが切り替わる
そこはさすがプロだなぁって尊敬する
そうやって助けられながらなんとか間違わない程度にはなったかな(苦笑)
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作者名：ケイ♪
作成日時：2020年4月22日 13時
