そのまんまでいいんだよ３ (ページ29)

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突然に（和）ページ29

ニノside

※この物語の中では志村さんは存命で進めていきたいと思っております
物語上の物としてお捉えください

それは突然な知らせだった
年が明けてから大規模な流行病のせいで
計画していたコンサートが中止
展覧会も中止
悔しい悲しい
けど相手はウイルスだから怒りの持っていきようがない
すべての指揮を執っていた松潤のストレスは半端ないだろうな

そんな時だった番組収録のために楽屋で出番を待っていた時
それまで笑顔だったのに
番組速報の音そしてそこに流れた文章を見た途端
時間が止まった
俺もみんなも誰もが信じることができないことが起こったんだ

特に相葉さんにとっては
ドラマ共演をきっかけに子供の様に気にかけていただいて
毎月一緒に食事するんだって俺達も一緒に誘ってもらって
コンサートにも来てくださった方で

相葉「俺が演技に行き詰まると必ず相談する人なんだよねぇ
やさしいんだ。役で親子だったからおやじって呼ばせてもらってるんだけどね」

って俺達の前で話してて
その仲の良さを知っていたから

コトン

落ちたコップ
中身が流れていくのも気にならない
視線は画面に向かれたまま
速報の内容が改めて読み上げられていた

相葉「う・・・そだ・・・やだ・・・そんなこと・・・」

松潤「相葉くん・・・」

大野「相葉ちゃん」

リーダーが慌てて駆け寄って抱きしめる
松潤はどういっていいのかわからなくて顔をゆがませてた

涙を潤ませながら立ち上がったのは翔さん

櫻井「マネの所行ってくる
少し落ち着いて状況受け入れる時間俺達もほしいから」

そう言って出て行った翔さんを見て強いと思った
嫌強くあろうとしてくれてるんだ
俺は相葉さんの傍に行ってその手を握る

ニノ「俺も一緒に共演して事があるから
かかったって聞いてから心配してたんだ
でも・・・こんなに早く命を奪うような病だって知らなかった
・・・くやしいな」

ぽろぽろ涙を涙を流す相葉さん
リーダーも松潤も共演経験もあるし
なにより相葉さんとの仲を知っているだけに涙が止まらない

相葉「なんで・・・俺もっと一緒に・・・いたかった
まだなんも恩返しできてない・・・のにっ・・・」

苦しい絞りだす声が悲しかった