【第五人格】出会う度に“キュウコン”されます【白無常】 (ページ4)

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〜二話〜ページ4

「お前が新サバイバーか。」

…話しかけられたのは初めてではないが、少し高圧的に感じられる相手の話し方に少し緊張が走る。
今まで当たった芸者やリッパー達が優しかっただけなのだろう。
相手の言葉に一つ頷けば、相手は唐突に板に突っ込んでくる。

「待って待って反則だって話しかけといてそりゃないって！」

話に集中していたせいで板を当てるどころか倒すことすらままならない。やばい。そう思っていれば、「ゴーンゴーン」と鐘の音が鳴り響く。然し、痛みは感じない。
イライのフクロウだ。もう帰っていたのか。
そう思いながら、一度自身の頬を叩く。
チェイスに集中。

攻撃硬直に入ったハンターを見て、すぐに距離を取るべく走り出す。
レッドカーペットから出ることはできなかったが、カーペットを挟んで反対側には行けた。
チャットの位置からして、壁中央にナワーブ先輩、教会横を回しているのがトレイシーのパペット、墓場にトレイシー、小屋にイライだ。
レッドカーペットで完結させれば、四台回り切る。
梟がなくて、一撃喰らっていて、相手の存在感は1段階溜まっていて。
そこからナワーブ先輩が上がるまで、レッドカーペットでチェイス。
へぇ、無理じゃん。
相手のミスに賭けるくらいしか、チェイスを伸ばす方法がないのではなかろうか。
そう弱気になりながらも、板攻防を始める。
そうすれば、またハンターが口を開く。

「周りの話の割に、強くなさそうだな」

好戦的に口角を上げる黒無常を見て、ひとつ思った。

絶対負けたくない

「ご期待に添えなくてすみませんねぇ。でもご安心を。“5台分チェイス”の準備は整いましたから」

ポジションが悪い？
　読み合いに勝てば関係ない。
相手が悪い？
　そんなのやって見なきゃわからない

ほら、来いよハンター。
　怒りに任せて突っ込んだ時点で

当たるのは確定だ。