桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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参拝した後、2人が御朱印を申し込んだ。


佐｢ここ外宮とは違うパワースポットだね｣

照｢月と同じだね｣

阿｢月と同じ？｣

照｢月って浄化作用があるから｣

阿｢物理教師として、濁す言葉になるけど否定は出来ないね｣

川｢潮の満ち干きは太陽と月が関係してますよね｣

深｢月だけじゃないの？｣

阿｢詳しい説明は省くけど、新月と満月の時は太陽の万有引力で大潮になってる｣

真｢2人がいると修学旅行みたい｣

佐｢にゃは。ほんとだね｣

阿｢ひーくんも先生だけどね｣

深｢ひかる、先生っぽい時ある｣

照｢みんな、先生についてきてー｣

佐｢はーい｣





月夜見宮の右奥に、小さな神社がある。

照｢ここは守護神様だけど、ご挨拶しておこう｣

佐｢はーい｣

深｢高河原神社ね｣

阿｢ここはお賽銭箱あるんだね｣

財布から小銭を出して、佐久間に渡した。

お賽銭箱にお金を入れて参拝をした。



御朱印を受け取る時に、ここの名前が付いたものが欲しくてお守りを買った。

すごく小さなお札のお守り。シンプルでいい。

佐｢星月夜ちゃんのこと守ってくれそうだね｣

阿｢うん｣

川｢星月夜が銀世界を守ってるから2匹にもご利益あるね｣



深｢こっち道があるぞ｣

照｢ご挨拶しよう｣

佐｢狐さんだ｣



大きな木の前に、鳥居と小さな賽銭箱と狐の象が2つ。

狐がいるってことはお稲荷さんなのかな。


照｢この楠、戦争で燃えて地元の人や月夜見宮を守ったんだよ｣

川｢ここはまた雰囲気が違いますね｣

佐｢ひかる、狐さん平気？｣

照｢平気だよ｣

真｢平気って？｣

深｢お稲荷さんは怖いんだよなっ｣

照｢まぁ、ここにいるんだから大丈夫｣

阿｢お稲荷さんて怖いの？｣

佐｢あべちゃん、その話はしちゃだめ。狐さん可愛いでしょ？｣

阿｢…うん｣



佐久間の真剣な顔に肯定しちゃったけど、後でこっそりひーくんかふっかに聞こう。

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