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『しゃけ……じゃなくてお兄ちゃんの家来たことあるんですか？』
「あるよ。そのときはあいつ一人だけだったけど」
『え、そうなんだ……スマイルさんってお兄ちゃんといつ友達になったんですか？』
「高校」
『高校……えっ、白尾高校？』
「そうだけど」
『え、じゃあ私と高校同じだったんですか！？見たことないんですけど……！』
「マジ？まぁ年齢的に被ってたの1年間だけだから無理もないかもな」
彼の委員会は図書委員で、部活はテニス部。その他特に目立つことはしていなかったらしい。対する私は生活委員に部活は無所属。見事に重ならない。
でも、確かにいま思えば図書室に貼ってあったポスターに彼の文章が書いてあったような気がする。あの頃はなんか難しそうな本が紹介されてるなぁとしか思ってなかったけど、彼の文字を見慣れた今だからわかる。きっとあれがスマイルさんだったのだろうと。
まさかの事実に放心しながらとぼとぼ歩けば、スマイルさんもそれに合わせて速度を落としてくれた。
『じゃあ私たちもっと早く会えてたかもしれないんですね』
「そうだな。Aはもっと早く会いたかった？」
『そりゃもちろ……え、いまAって、』
「ん？俺なんか変なこと言ったか？」
ふっと意地悪そうに目を細めたスマイルさんに、私の心臓は素直に鼓動を早める。
そうだ、私いま好きな人と一緒に歩いてるんだ。そんな事実を改めて突きつけられて、言葉に詰まってしまった。
『っ……そんなことするからJKが店に増えるんですよ』
「え？それ別に関係ないだろ」
『あります！私以外の子にラテアート作ったら許さないですからね』
「っはは、心配しなくてもAにしか出さないよ。……練習用は」
『あ！やっぱり私のこと練習台にしてたんだ！』
もう！と地団駄を踏めばスマイルさんは珍しくふふっと顔を綻ばせた。
……やっぱり、私この人のことが好きだな。だってスマイルさんを独り占めできてるこの瞬間が、人生で1番幸せだって思えるから。
いつもよりも盛り上がった会話は、私の恋心をより大きくするためのいい薬となった。
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ふわぴ(プロフ) - うわ〜っ！ありがとうございます！！私もしらたま。さんの作品はこっそり読んでいて大好きな作者さんだったのでコメントまでいただけてめちゃくちゃ驚いてます…！うれしい😭😭こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました!! (3月11日 0時) (
レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 美月さん» わ！嬉しいお言葉ありがとうございます💖こちらこそ、数多の作品で溢れている中この作品を見つけて下さりありがとうございました…！見つけてもらえてとっても嬉しかったです🥰 (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - ふりかけ。さん» ありがとうございます〜!!長編を書くのに慣れてなくて関係性の作り方等おかしくないかな…とちょっぴり不安だったのですが、気に入ってもらえて頑張った甲斐がありました😭✨ (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - Larimerさん» コメントありがとうございます！smさんとの会話はできるだけリアル感が出るよう考えて書いてたので褒めていただけて嬉しいです…！完結までお付き合いいただきありがとうございました💕 (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 初めまして、初コメ失礼します！完結おめでとうございます✨密かにずっと読ませて頂いておりましたが、とても面白かったです。いつも投稿楽しみにしてたので終わってしまうのが勿体ないくらいです笑 素敵な作品をありがとうございました！ (3月7日 8時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2024年1月20日 20時
