6話目 ページ6
shp「ん、ヘルメットどうぞ」
『ありがと〜…』
店から会社まで歩いている時、どんどん元気がなくなってきていたので心配したのだが、どうやら眠いだけのようだ。
先輩をバイクの後ろに乗せ、自分もヘルメットを着ける。誰かを自分のバイクに乗せるのは久しぶりだ。
shp「先輩、もうちょいくっつかないと落ちますよ」
『んー…』
shp「あーもう…乗ってるとき寝ないでくださいね？」
はぁいと小さな返事とともに後ろからまわされた腕にきゅっと力が入る。それでも先輩の力は弱いものだったので正直ほんとに落ちそうで怖かった。
最近、仕事場にひとりでいるときの先輩はいつも辛そうな顔をしていたので、気分転換に誘ってみたのだが少しは役に立てただろうか。
俺が後輩だからか、たまに愚痴をこぼしたり、弱々しいところを見せることが多いくせに話しかけた時はいつも明るい顔をしてくれるところとか、そういうのはほんとにずるいと思う。
俺だけ特別扱いをされているような気がして、ますます勘違いをしてしまう。
でもそれは俺が勝手に想っているだけのことであって、先輩からしたら俺はただの後輩。先程だって酔っていたからあんなことをしただけであって、別に特別な感情なんてないだろう。
『ショッピくん、おうちそこ…』
shp「ん、ここっすか？」
指示されたとおりに道を進んでいくと、会社から少し離れた街の近くにマンションがあった。
先輩はバイクから降り、ヘルメットを外した。
『今日はありがとうね！』
shp「いえ別に。俺も楽しかったですし」
『えへへ、ショッピくんと一緒にお話するの、私も楽しかったよ』
へにゃっとした顔でそう告げる先輩はほんっとうにずるい。腹が立つくらいには。
shp「先輩、家まであがれます？」
『それくらいできますー！』
shp「はいはいそうですか。…あ、先輩ちょっとこっち来てもらっていいですか？」
今日はほんと腹が立つことが多かったんだから、少しくらいやり返してやってもいいだろう。
『はえ、なぁ、に…』
先輩の額にちゅ、とキスをすると先輩はみるみる赤くなっていった。
shp「んじゃ、今日はありがとうございました」
かくいう俺も自分からしたくせに顔に熱が集まるのを感じたので、お礼を告げてさっさとその場を去った。
ほんとに俺は何をしてるんだろうか…先輩、覚えてないといいけど。
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ふわぴ(プロフ) - 紫崎 亜弥さん» 修正いたしました、ありがとうございます！ (2019年11月26日 21時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
紫崎 亜弥(プロフ) - サブタイトルが１つとばしてますよ (2019年11月26日 20時) (携帯から) (レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 豆鳩さん» こういう邪魔が入るありがちな展開めちゃくちゃ好きなんです！wありがとうございます！ゆっくりですが頑張って更新します！！！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
豆鳩 - 見てる途中、「ごらぁ上司なに余計なこといっとんじゃ」って言ってましたね、ハイ(((内容自体面白かったり、せつなかったり涙でそうでした(更新全裸待機しときます(｀・ω・´)キリッ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 8b3ed09eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - あかさん» ご指摘ありがとうございます。こちらの異動という字は仕事の部署が変わるという意味ですので移動ではなく異動にしております・・・！細かいところまで読んで頂きありがとうございます！ (2019年10月23日 18時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年9月23日 13時
