36.体育祭5 ページ39
先生に頼まれたコーンを手に持って、体育準備室に入ると独特のかび臭さに思わず顔をしかめた。
「えっと....どこにしまうんだっけ。」
奥の方に入ってコーンを片付ける。
「あれ？どうして体育準備室が開いているんだ？」
急にドアの方から声がした。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ....ｶｼｬﾝｯ....
突然、真っ暗になった。
小さな窓からほんの少しだけ光が注いでいるが、ほとんど何も見えない。
「え？鍵は....？」
ほぼ手探り状態で動くとドアらしきものに手が触れた。
力を入れて引いてみるがびくともしない。
「あれ....閉じ込められた....？」
最悪だ。スマホは鞄の中に入っている。
体育準備室の方へ人は滅多に来ない。
「はぁー。さむ....」
いくら5月が終わりかけでも、さすがに長ズボンとTシャツという格好では寒い。
誰か気付いてくれないかなー。
だいぶ目が慣れてきたようでうっすらと物が見えるようになってきた。
そこで、何か大きな音が出せそうなものを探す。
「うーん。何かないかなー....」
しばらく探してみたがそう運良く見つかるわけもなかった。
しかし、代わりにバスタオルが置いてありそれを羽織った。無いよりはましだろう....
ふと、顔をバスタオルに近づけると何だかほのかにかび臭くない匂いがした。この匂いはどこかで嗅いだことがある気がする....
「この匂い....きっくん....？」
確かに柄は彼の好きそうな宇宙柄で何度か彼が持っていたのを見た覚えがある気がする。
しかも、つい最近バスタオルを無くしたという話も彼がしていた。
「きっくんの忘れ物か....」
準備室に閉じ込められてから、どれくらいの時間がたったのだろう....
きっともう午後の競技は始まっている....
「きっくんの騎馬戦見たかったな....あろま、見回りさぼって怒ってるかな....FBとえおえお、青団は勝てるかな....」
少し弱気になってしまう....
「みんなに....会いたいよ....」
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紙粘土(プロフ) - イロドリさん» コメントありがとうございますっ！！読んでいただけて嬉しいです。これからも更新欠かさずにやっていきますのでよろしくお願いします。 (2014年3月5日 16時) (
レス) id: ce060054a6 (このIDを非表示/違反報告)
イロドリ(プロフ) - 初めまして！えおえおのまさかのチューで失神してしまいそうになりました←更新楽しみにしてます！頑張ってください(´∀｀) (2014年3月5日 13時) (レス) id: 7ef1e844a6 (このIDを非表示/違反報告)
紙粘土(プロフ) - ぷよっちさん» コメントありがとうございますっ！！面白いと思っていただけて嬉しいです。これからも更新欠かさずにやっていきますのでよろしくお願いします。 (2014年3月4日 21時) (レス) id: ce060054a6 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - どうも！面白い小説だなって思ってコメントしました！！更新たのしみにしています、頑張ってください！！ (2014年3月4日 20時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
文. ＠(プロフ) - 紙粘土さん» はすれています、わざわざﾚｽ有り難う御座いました… . (2014年3月4日 16時) (レス) id: 8a3d93f498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙粘土 | 作成日時：2014年3月2日 14時
