気をつけろバカ！ (ページ17)

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③ ページ17

クリスマス欲しいものないのか？と聞かれて近くのモールに入った。
別になくて困ってるものはないし、強いて言うなら電子レンジかな。壊されそうになって超汚いし。と、この前のシャオロンの話をすれば爆笑していた。

「じゃあ買うか」
「嘘ちょっと待って、グルッペンママ待って！」

一通り笑うと近くの家電屋に入りそうになった腕を掴む。やばいこいつカードとか出す気だ！簡単に欲しいもの言うんじゃなかった。なんでもなさそうな顔でこいつ買ってくるから、見返りをいつ、どのぐらいの規模で求められるのか気が気じゃない。幼馴染に見返りとか求めないのが普通なんだけど…。

一回グルッペンを止めて、近くの雑貨屋にはいる。私もお世話になった人に何かプレゼントを買いたいし。シャオロンは買わん、寧ろお前が電子レンジを買え。

「グルッペンこそ何欲しいの」
「コーヒーカップ。先週割った」
「はい不器用～～」

嘲笑すると頬を掴まれゴリラみたいな力で引っ張られた。お前がゴリラだよ！
マグカップが沢山並べてある棚を見上げる。シンプルなものから小学生用にキャラものまである。うさぎのやつめっちゃ可愛い。

「私も買おうかな」
「お、じゃあこれな」

グルッペンが手を伸ばし一つ取って、私に渡してきた。それはさっき見ていたうさぎのマークが入ったマグカップ。欲しいやつだったからいいけどなんで決められるんだ、と思ってグルッペンを見れば同じデザインの猫が描かれているマグカップを手に取っていた。

「なんかお揃いなんですけど、ねえ」
「ええやん。うさぎ好きやろ」
「そうだけどさ～～」

しかもレジが一緒なので別払いだとしてもカップルとかに思われそう。なんなの。時間をずらそうと思って、グルッペンがレジに行ったのを確認した後、他の人へのプレゼントを物色しに行った。

結局レジ横にグルッペンが待っていたので、若い女性の店員さんに微笑まれた。