俺のヌナなんですけど【SVT】 (ページ1)

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MGside

「ミンギュヤー！早く来てってば！」

MG「ヤー！チンチャ！俺が作るからヌナはソファーで静かにテレビ見ててくれればいいっていつも言ってるじゃんか！」

サラサラの長い髪は纏めてお団子になっていて、俺が着古したよれよれのTシャツ一枚にエプロンをして割れた皿を見つめるヌナ。

「だってお腹空いたんだもん！それに私だって料理の一つや二つくらいやろうと思えば出来るもん！」

むっと頬を膨らまして両手を腰に当てて怒りましたよポーズをするヌナは可愛い。いや、可愛いんだけどさ？はぁ…まぁ、いっか。怒ると拗ねるし。
俺が居なきゃ家のことは何も出来ない辺りがヌナの可愛い所だしね。

MG「わかったわかった。でも危ないからヌナはソファーでいい子にしてて？ね？今日はヌナの好きなキムチチゲにするからさ」

宥める様に両手でヌナのもちもちの頬をうりうりしてエプロンのリボンを解いて元の場所に戻すと、チンチャ？！わーい！なんてヌナはルンルンで定位置のソファーに走って行く。

割れた皿を片付けて二人分の飯を作り終えてヌナを呼ぶと嬉しそうにかけてくるのがこれまた毎度の事ながら可愛い。

「わー、マシケッタ！早く食べよう」

MG「はいはい、ヌナこれ持ってって」

「ネー」

出来た料理をテーブルに運んで食べ始めると美味しそうに食べてくれるヌナを見て思わず笑みが溢れる。

昔からちょっと抜けたところがあるヌナを実の弟の俺が一番近くで守って色々と世話を焼いてきたから、家事とか家のことは俺が居ないとほぼ皆無。

小中高、大学、就職先だってヌナを追いかけてきた俺はヌナに近寄る男は事あるごとに退治してきたから恋愛だってまともにしてこなかった、はず。

周りからはそろそろヌナ離れしろとか色々言われるけど、まだ暫くは誰の元にも渡すつもりはないし、ヌナが傍に居ないのは俺が無理だし。

ヌナもそうだよね？…

「っ、あっつい！」

MG「ヤー！早く冷やして！あー、チンチャ…ヌナの綺麗な指に火傷の跡が残ったらどうすんのさ…」

「ミヤネ…ミンギュヤ…」

保冷剤とか塗り薬を用意してる俺に申し訳なく思ったのかしゅんとしてソファーに体育座りしてる姿が可愛い。うん、やっぱりヌナはもうちょっと俺の元にいてもらおう。

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