俺のヌナなんですけど【SVT】 (ページ8)

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WNside

目線を向けると俺の肩にAさんの頭。顔を覗くとあまりにも綺麗な寝顔が目に入り思わず目を逸らす。
誰かに助けを求めようと顔を上げると目の前にいたはずのジフナがいなくなっている。

…くっそ、彼奴腹一杯になって先に帰りやがったな。

Aさんの隣に居たはずのジョンハニヒョンはいつの間にか居なくなっていて、なるべく体を動かさないように探すと別のテーブルでスンチョリヒョンと女の先輩をシュアヒョンと一緒に揶揄っている。

Aさんの前にはビールジョッキが2本とグラスが3本。耳は少し紅くて、俺の方に凭れているから少しだけ触れている身体は熱い。

いつこんなに呑んだんだこの人…ハァ。そろそろお開きっぽいし、取り敢えず起こした方がいいのか?と思っていると俺を呼ぶ声。

JH「ウォヌヤー！ミンギュに連絡して！A酔ってるから呼んだら面倒だけど呼ばないともっと面倒だからー」

面倒事になるからって俺に押し付けたな、このヒョン。仕方なくミンギュヤに電話をかけるとワンコールで聞こえた大声に思わず携帯を遠ざける。

WN「うるさ…。お前声のボリューム考えて出ろ。…あぁ。お前のヌナなら俺の肩で寝てる。ん。はいはい、じゃ。早くな」

　
ヌナに手出さないでね！なんて要らない忠告をされブチっと電話を切る。
どちらかというと手出されてるのは俺の方なんですけど。

…

MG「ヌナ！お待たせ！…って！何でウォヌヒョンの膝で寝てるの！ヌナ？！」

10分もしないうちに息切れしながら来たミンギュは俺の膝の上で気持ちよさそうに寝ているAさんの肩を思い切り揺すっている。

WN「ヤー…体勢辛そうだったから俺がこうしたんだよ。あと結構呑んだみたいだからそんな肩揺すんないでやって」

「ん…、あれ。ミンギュ？って、…え。ウォヌくん？！うそ！ごめん、私…え、重かったよね？ごめんね…？」

俺の膝の上から起きて申し訳なさそうに謝るAさん。酒の所為か紅い顔とうるんだ瞳が俺の方を見つめる。…可愛い、かも。

MG「…ほらヌナ！帰るよ！起きて！」

「うん、ウォヌくん、本当ごめんね？このお詫びは今度ランチ奢るから！またね、ありがとう、」

手をひらひらさせてミンギュに腕を引かれながら帰って行った二人。

連絡先聞けばよかったか？まぁでも今度ミンギュに聞けばいいか。

…今日来てよかったな、なんて思った俺もちょっと呑み過ぎたかもしれない。

…