名前を呼んで ページ18
ぐっと引き寄せられて力強く抱きしめられた。
ああ、伏見様。こんなに情熱的な方だったの？
「失礼いたしました」
抱きしめ返そうとしたらさっと伏見様は離れてしまわれた。
もう少し熱を感じていたかったのに。
「ところで、この機会ですし名前で呼びませんか？」
「え？」
「弓弦と。呼びにくければ弓弦くんでもなんでもいいですよ。わたくしのことを名前で呼んでいただけませんか？」
わたしは、ほろほろと涙がこぼれるのを感じた。
いいの？
また、弓弦くんって呼べるの？
「弓弦くん…」
「はい、なんでしょう」
「弓弦くん」
「はい」
「弓弦くん！」
「ふふ、はい。どうされましたか？」
嬉しい。なんて嬉しいのでしょう。
「わたしのこともぜひ、呼び捨てで呼んで」
「はい。では、A」
「うん！」
「愛していますよ」
「え゛！？」
突然のラブコールに変な声が出てしまう。
「ご自分でおっしゃったではないですか。わたくし一度言われたことは忘れませんし、Aのお願いは全て実行しますので、覚悟してくださいまし」
そう笑う弓弦くんに、わたしはすぐさま過去の自分を恨んだり称えたりした。
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宝(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます！弓弦お好きなの嬉しいです〜(*^^*)おもしろいと言ってくださってありがとうございます！応援もありがとうございます！最後まで走りきります (7月5日 20時) (
レス) id: 2151f87f60 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 弓弦の夢小説少ないので嬉しいです(;_;)すごく面白いです応援してます！ (7月4日 23時) (レス) id: cb84109612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宝 | 作成日時：2023年7月3日 19時
