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園児(MTC) ページ13

Aさんが園児になってしまいました




−左馬刻−


「さまとき!これおいしーね!」


お腹が空いた、とグズっていたAに
オムライスを作ってやった。


「おー、そうかよ。それは良かったぜ。」


頬ずえをつき、Aを眺めていると
小さなスプーンいっぱいに盛ったそれを俺の口元に持ってきた


「さまときも、あーん!」


あ?可愛すぎねぇか?


「あ、あぁ!サンキューな。」


パクッと食べると丸い目をキラキラとさせて「おいしーね!」と俺に笑いかける


あ、可愛すぎるわ。


どうしようも無く可愛い。


「おい、A。俺んところ来い。
食わしてやる。」


「うん!わーい!
さまときがあーんしてくれるの?」


「いくらでもしてやるよ。」


自分の膝の上に乗せ、食べさせる左馬刻はご満悦そうに存分にAを可愛がった



−銃兎−


なんと幼少化したA。
取り敢えずお決まりの21時就寝にしたが
俺はまだ寝ないと言ったら


「うさぎさんがまだ寝ないからAも
まだ寝ない!」


ガキかよ…と思ったがガキだったな…
仕方ない、と俺も諦めて一緒に布団に入ってやった。


「うさぎさん
A、なんかお話聞きたい!」


「うさぎじゃねぇっつの…
お話?」


ガキ向けの絵本なんか知らねぇしな…
まぁ適当に話作りゃいいか?


「…ある所に、ヤクザがいました。
そのヤクザは歌を歌うヤクザです。
ヤクザは1人で歌うのは寂しいと思い、ある2人の仲間をあつめました。
1人は警察官、もう1人は軍人です。
仲間をあつめたヤクザは、もう寂しくない。と
それから3人で仲良く歌を歌いましたとさ。」


「すぅ……」


「フッ…寝てんじゃねぇかよ
おやすみ、A。」


幸せそうな寝顔につられ、園児とうさぎさんは
仲良く一緒に寝ましたとさ。



−理鶯−


「もーいーかい?」


「もういいぞ。」


キョロキョロと一見どこも同じな森を見る
ある大木にヒラヒラと見える布
それを引っ張ると見慣れた軍服姿を見つけた


「りおーみっけ!」


「ふ…また見つかってしまったな。」


頭を撫でられてご機嫌なA


「しかし、Aは小官を見つけるのが上手いな。」


「へへ〜!
A、りおーの事大好きだから!」


「そうか、それはとても嬉しい事だ。
小官もAがとても愛しい。

では、次は小官がAを見つけよう。」





今日も平和なサバイバルライフ
とてもパラドックス

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作者名:87 | 作成日時:2019年9月3日 5時

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