【REBORN】最高の幸せ 5【沢田綱吉】 (ページ6)

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206．死ぬ気で告白する！ページ6

「……まあいい。これはお前の優柔不断さを直すプログラムだからな。最終的には、もう一人の候補と合わせて誰にするか決めてもらう」

綱吉がもう一人の候補という言葉にギョッとしていると「それ以外の候補っていったらあいつしかいねーよな」とリボーンは続けた。

「本当に好きなら今日こそちゃんと告白してもらうぞ」
「なっ、それって京子ちゃんに告白ー！？」

大声をあげながら、ぶわぁっと顔を赤く染めた綱吉を見てビアンキが「京子の話になっただけで耳まで真っ赤だわ。ほとんど条件反射ね」と感心したように呟く。それに「昔からだ。幸せな奴だな」と反応するリボーンの言葉さえ綱吉は聞こえていないらしい。

「ダメだよそんなの！だいたい一度やってダメだったんだぞ！」

リボーンは、綱吉に初めて死ぬ気弾を撃ち込んだ日のことを思い出す。「そうだった、考えてみたらあの弾から始まったんだ！あん時から俺の生活はお前のせいでメチャクチャに！」と頭を抱える綱吉にリボーンはチャッと音を立てて銃を構えた。

「今なら違う結果が出るかもしれないぞ。お前の死ぬ気もあん時よりもずっと進歩してるはずだからな」
「まさかまた死ぬ気弾で死ぬ気にするつもりか！？」

リボーンの様子に顔面蒼白になった綱吉は「ダメダメダメだよ！」と焦って声を荒らげる。「友達になったのに今度失敗したら京子ちゃんに嫌われる！」と続ける綱吉に、ビアンキは「そんなのわからないわよ」と口を挟んだ。

「とっとにかくやめろよ！無理無理絶対失敗するって！」

この世の終わりのような顔で拒否する綱吉だったが、リボーンは躊躇うことなく「いっぺん死んでこい」と笑って彼の脳天にズガンッと銃弾を撃ち込む。そのとき、死にながら綱吉は後悔した。

＿＿＿＿俺、死ぬんだな……。

＿＿＿＿結局、最期まで松田Aの笑顔が見られなかった……。笹川京子に告白すればいいと背中を押してくれたときは笑ってたのになぁ。

＿＿＿＿きっと俺が自分から告白したと松田Aに報告すれば、あの笑顔で『すごいね』って褒めてくれたかもしれないのに。

＿＿＿＿死ぬ気になれば、笹川京子に告白できたろうになあ。死ぬ気で告白すればよかった……。

バタンッと音を立てて玄関に倒れ込んだ綱吉に「しっかり決めてこいよツナ」とリボーンが笑うと、モコモコと彼の腹部が盛り上がり、次の瞬間下着姿の綱吉が現れた。

「復活(リ・ボーン)！俺は笹川京子に死ぬ気で告白する！」