汐恩 × 幼馴染止まり ページ25
鶴房汐恩
｢…汐恩のばか｣
誰も居ない教室で
汐恩の席に座って項垂れている私
対して強くもない拳を汐恩の机にポカポカぶつけては
｢…なんであの子と付き合っちゃうのよ、｣
なんて八つ当たりするその様は
はたから見たらきっとすごくみっともないんだろうな
･
汐『…俺彼女出来たねん/』
頭をポリポリとかきながらそう言う汐恩の顔は
夕日のせいなんかじゃなくて …ちゃんと赤く染まっていた。
｢…え？嘘でしょ、そんな冗談全然通用しないよ？笑｣
汐『いやまじなんやって、先に言うとくけど抜けがけすんなとか言わんといてな？笑』
早くAも彼氏作れよ、
私の頭にポンと手を置いてこの教室を出ていった汐恩
耳をすませば、廊下から
汐恩と彼女の子が楽しそうに笑っている声が聞こえる
今までずっと一緒に居たから
私には彼氏なんてできなかった。
そもそも初めての彼氏は絶対に汐恩だと思っていたし、
汐恩の初めての彼女だって当然私だろうと思っていた。
それが蓋を開けてみれば
全然面識のない歳下の女の子に取られてしまった
まだ私には見せたことの無いような顔を
きっとその子にはするんだろうな、
今まで過ごしてきたこの長い年月をいとも簡単に
『彼女』という立場でひっくり返されたような気分がして
私の頬からは気付けば涙がこぼれ落ちていた。
だんだんと汐恩の机には私の涙のシミが広がっていく
･
汐恩に好きとすら言ってなかった私
今更気付いたって遅いのに、
もし汐恩に気持ちを伝えていたとしても
結ばれていたかは全く分からないのに、
溢れてくる後悔は、私の涙にさらに追い打ちをかけていく
｢…あぁー汐恩のバカーなんで私じゃないんだよー｣
｢…大体…いつからっ…そんなやり取り…してたのよっ…｣
なんで好きな人に
お前も早く彼氏作れよ、なんて言われなきゃいけないのよ…
私が彼氏になって欲しい人なんて1人しか居ないのに、
汐恩じゃなきゃ意味が無いのに、
汐恩は私じゃなくても良かったんだという事実に胸が痛む
･
｢はぁーーーもうどうでもいいーー！｣
『強がんなくていいよ、Aちゃん』
横から声がして思わず顔を上げる私
｢…木全くん…？｣
翔『どうせ今頃泣いてると思ってさ、』
スーパーマン木全の登場！
なんて左手を腰に、右手を上にあげる木全くん
翔『ほら、甘いものお食べ？』
貰ったチョコレートは
甘酸っぱいのにほんのり苦くて
今の私にはピッタリだった
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梓(プロフ) - ひまわりうさぎさん» コメントありがとうございます😭先程歳上純喜との小競り合いのお話をアップさせて頂きました‼️自信は無いですが楽しんでくださると嬉しいです❣️ (2022年1月18日 11時) (
レス) id: a0c207ee39 (このIDを非表示/違反報告)
だんご - 面白いです！！ほかのメンバーで浮気や嫉妬のお話が見たいです (2022年1月17日 22時) (レス) id: ff76bfb0d7 (このIDを非表示/違反報告)
よん - 浮気の話凄く好きです！ (2021年12月9日 23時) (レス) id: 197e9e2b32 (このIDを非表示/違反報告)
フウキ - アイドルの蓮君と同棲してるお話お願いしたいです！ (2021年12月7日 16時) (レス) id: df4d6de387 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 同い年の彼女が不良に絡まれて怖がってる時瑠姫くんが助けて嫉妬する話が見たいです♡ (2021年11月10日 17時) (レス) id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2021年10月24日 0時
