ありふれた毎日を君とVI【JO1】

祥生 × 紅葉デート ページ15

大平祥生


付き合ったばかりのこの慣れない感じ

2人の間に流れる少しの沈黙


全部含めて

貴方が好きです。


･

同じ大学の大平祥生くん

付き合い始めてもうそろそろで1ヶ月


お昼を一緒に学食で食べたり、

放課後寄り道して帰ったりすることは

付き合ってからあったけど


…こうして一日中デートをするというのは初めてだ。


･

おかしくないかな、、

いつもの大学コーデとは違う雰囲気の私

少し寒いし髪は下ろして緩く巻いてみる。

上は黒のタートルネックにライダースを合わせて

下は今流行りのマーメイドスカートを履いてみた。


祥生くんに会う時はいつもドキドキするけど

今日は特にドキドキが止まらない

それにさっきから心臓がバクバクしていて苦しい。


…はぁ、祥生くん

早く会いたいな、、、


貴方のことを想うだけで

私の鼓動が波打つ速度はこんなにも早くなるんだから。


･

約束の時間通り

いや、正確に言うと10分位早く待ち合わせ場所に着いた私

相変わらず胸はソワソワしている


祥『…あ！Aちゃん！こっちこっち！』

名前を呼ばれて振り向くと

私が会いたくてたまらなかった彼が

私と似たような格好をして立っていた。


｢…っ…祥生くん！お待たせ…！｣

祥『全然待ってへんで笑』

祥『…てか、俺ら約束もしてへんのにめちゃくちゃ服似とるな笑』

そう言って口元を手で抑えながら私を見て笑う彼


｢…ふふ笑｣

｢私たちペアルックしてるみたいだね笑｣

祥『そやねんな笑』

でも俺はめっちゃ嬉しいで？

ひょっこりと私の顔を覗き込んでくる祥生くん


｢…っ…私も…｣

捻り出したようなこの声は

ちゃんと祥生くんに届いたみたい。


祥『ほな、行こっか』

私の手はあっという間に祥生くんの手の中に


･

祥『なあなあここのお店入らへん？』

祥生くんが指さしたのはいかにもお洒落そうな雑貨屋さん


中に入れば色んな可愛い雑貨があって

祥『見て見てAちゃん、笑』

気付けばサンタクロースの帽子を被った祥生くんが居た


｢…ふふ、祥生くんすごく似合ってる！｣

祥『ほんま〜？ほら、Aちゃんも被ってみてや』

そう言い祥生くんは私に同じ帽子を被せた。


2人で顔を見合わせて笑い

鏡の前でちょっぴりポーズなんか取っちゃったりして

祥『これ、クリスマスパーティーの時に被ろうや〜！』

そんな祥生くんの提案から

この帽子の他にもクリスマスグッズを買った私たち


…クリスマスも楽しみだね、祥生くん

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