スリザリン奮闘記《秘密の部屋2》 (ページ32)

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番外編　なんか変3 ページ32

それにしても授業始まりそうなのにブレーズが来ないなぁ。
「セオドールってブレーズがどこ行ったか知らない？」
「知らないな……あいつが隠し事なんて珍しい」
「まあ、踏み込みにくかったり、踏み込まれるのが嫌だったらアレだし、しばらくそっとしておこうかな」
　結局ブレーズは授業始まりギリギリになってやってきた。

「悪りぃ！」
「本当だな」
「遅刻しなくてよかったね！」
　ブレーズはそのまま席につき、授業を始めていた。ボクもノート取らないと！

　しかし、珍しく事件が授業中に起きたのだ。

　魔法薬学の時間、いつもは失敗なんてしないボクら3人のチームが、失敗をしたのだ。
　ブレーズが鍋に手を触れた途端、大爆発したのだ。

「貴様ら、何をしている！」
「そんな、ボクたちちゃんと手順通りにしましたよ！」
「そうですよ、俺たちが失敗なんて……」
　スネイプ先生はボクとセオドールの言葉を無視し、鍋の残骸を見た。

「血液が付着している。この薬品は血液に一切触れさせてはいけないのだぞ」
「あー、すみません、俺でした。ささくれができちゃってて、多分……」
　ブレーズが申し訳なさそうにそう言った。ブレーズがささくれなんてなんか可愛い気がするけど、確かに最初にそう注意されてたし、それはブレーズが悪いかも。
「次回からはこのようなことが一切ないように」
　スネイプ先生はそう言って授業を再開した。

「よかった！減点回避！」
「よくない！Aが怪我したんだぞ！？」
「いや、ボクより二人の方が重症な気がするよ！？」
　あとで医務室寄らないとな……。

　医務室に向かうと、いつもより人が多かった。
「マダム、どうしたんですか？」
「何でかわからないですけど、怪我をした人が数人いましたのよ！まったく、喧嘩なんて防衛術の授業だけにしてちょうだい！」
　えぇ、喧嘩なんて怖いな。

「……」
「ブレーズ、何であの人たち睨んでるの？」
「こっち見てくるからだよ」

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ブレーズside

　今日のは怪しまれたよな……。Aもセオドールも鋭いし、気をつけねえとボロが出る。

「おい、離せよ！先輩にこんなことしていいとでも思ってんのか！」

　……うるさいな。いい加減に黙らせねぇと。俺はうずくまっているそいつに近づいた。
「っ来るな！」
「嫌だね、だって」

　Aに近づいたんだから。

　嫌な音を立てて、血が飛び散る。早くバレる前にかたさないとな。